オランダ旅行その3:アムステルダムのハイネケン・エクスペリエンス ― 2013/03/25 23:59
最後はアムステルダムへ。気温はマイナス2℃くらい、でも風が強くて体感温度はマイナス13℃まで下がっていました。ここは観光中心のダム広場です。
ミュジーアム広場のもう一つの目玉、ゴッホ美術館は昨年9月から改装工事のためエルミタージュ(ロシアの有名な美術館の分館)に臨時に移転しています。行ってみて驚いたのは、まるで上野の美術館のごとく、入場券を買うにも長蛇の列で、中も絵の前はとんでもない人だかり、なかなかじっくり見れる雰囲気ではありませんでした。ここのコレクションは以前ブダペストにごっそり来ていた際の展覧会でけっこう見ておりましたが、ほとんど忘れてました。
国立ミュージアム休館のおかげで予定が狂い、急きょHeineken Experienceに行ってみることにしました。ここは言わずと知れたオランダ産ビール、ハイネケンが運営するアトラクションで、大人18ユーロ、子供14ユーロとけっこうな お金を取るくせに、要はハイネケンの広告塔のようなものですが、まあそこそこ楽しめました。
入り口。中は音声からキャプションから全て英語で、オランダ語がありません。最初から外国人観光客「だけ」をターゲットにしています。
歴代のハイネケンエンブレム。緑でなかった時代もあるんですね。
ビール作りのプロセスを、ビールの原料になって体験するアトラクションもあります。工場内でものを 運ぶためにかつては重要な資産だった「馬」もディスプレイの一部として飼育されていましたが、立ち入り禁止で触れなかったので娘は不満たらたら。
ドラフトビールを3〜4杯は試飲できるようになってます。美味しいビールの注ぎ方のレクチャーもあり、受ければ名前入りの証明書を出してくれます。
まあ、ハイネケンは日本では時々飲んでいましたが、こちらでは個性的なビールがほかに山ほどあるので、あえて選ぶこともありませんでした。今回ドラフトハイネケンの淡白な味わいとすっきりしたのどごしが好ましく、これもまた良いものだなと再認識しました。
オランダ旅行その2:デン・ハーグとスヘフェニンヘン ― 2013/03/24 23:59
ユトレヒトを発ち、デン・ハーグへ。私はモンドリアンが大好きなので一度は行ってみたかった町ですが、オランダに行く機会がそもそも少なく、昨年家族旅行で候補に考えたときも、妻が行ってみたいマウリッツハイス美術館が改装のため2014年まで休館になってしまうということで断念。しかし今年になって、モンドリアンの膨大なコレクションを有するハーグ市立美術館が、現在「マウリッツハイスのマスターピース」と称してその主要作品を特別展示していることを知り、これは一石二鳥、ハーグはやっぱり絶対に行かねばと思った次第です。
ハーグ市立美術館は修学旅行か遠足とおぼしき学生の集団が複数おり、加えて一般客、観光客も相当数で、混み合っていました。中は撮影禁止だったので写真はなしです。マウリッツハイスコレクションは、一番有名なフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」は来てなかったものの(おそらくこいつだけは単身、資金稼ぎのために今も世界中を回っているのでしょう)、同じフェルメールの「デルフトの眺望」はしっかりありましたし、レンブラント最後の自画像や「テュルプ博士の解剖学講義」も戻って来ておりましたので、まあ、看板に偽りなしでしょう。
モンドリアンのコレクションは、この美術館が改装閉鎖中の1998年に渋谷のBunkamuraミュージアムで開催された企画展示会で、ほとんどの作品はすでに見ておりました。そのとき画集を買わなかったのがずっと心残りでしたが、15年ぶりに実物を見て、ぶわっと一気に記憶が蘇ってきたのが感動でした。でも、ここにもやっぱりモンドリアンの画集はなかった…。
ハーグと言えばもう一つ、かの有名な国際司法裁判所が設置されている平和宮。美しい前庭は現在工事中で閉鎖されていましたが、せっかくここまで来て写真の一つも撮らないわけにはいかないので、勝手に入って一枚パチリ。
ハーグでホテルを探したら高かったので、この機会にせっかくだからと、隣町のスへフェニンヘンScheveningenまで移動して宿泊しました。日本では「スケベニンゲン」という珍地名として面白可笑しく語られる場所。「ハグ」の後は「スケベ」というオヤジギャグを飛ばしたくなるくらい、何を隠そう私も、自分の勲章として一度は行ってみたいものだと思っていた町です。
スヘフェニンヘンの砂浜に突き出す桟橋と展望台。遠そうだったので先までは行かず。
冷風がびゅんびゅん吹きすさぶオフシーズンにもかかわらず、砂浜沿いのオープンレストランはほとんどが通常営業している様子でした。
最も中心地に構える最上級、クアハウス・ホテルの正面。
ここはその昔、ローリング・ストーンズが構内でライブをやったこともある、歴史あるホテルだそうです。
もちろんこんな高いホテルに泊まったわけではなく、実は、HRSで予約したホテルに行ってみると閉鎖されていて人影がなく、入り口には「水漏れのため休業します。予約客は○○ホテルを手配しましたので、そちらに行ってください」という張り紙が。けっこう遠いじゃないか、行ってください、じゃないだろーが。うちはレンタカーだったのでまだよかったですが、これじゃ普通途方にくれますよ。予約は無事トランスファーされていて、同じ値段で泊まれたのでまだラッキーだったのかもしれません。部屋はファミリールームで広かったものの、清掃はいいかげん、暖房は壊れていてすきま風が寒く、夏のハイシーズンの長期滞在にはよいのかもしれませんが、極寒のオフシーズンには一泊が限度でした。HRSにはもちろんクレームを入れましたとも。
スへフェニンヘンの海岸沿いは怪しげなオブジェでいっぱい。これは、巨大な割れた仮面が地面に突き刺さっています。
ビーチ近くではカトゥーニッシュなシリーズアートが、なかなか存在感あって良い味を出してました。
溺れてます。
おいおい。
足くっさー。
兄ちゃん、ビーチリゾートでそんなに悩まんでも。
ダイナミックに魚を食らう巨人。
これは、意味不明…。
I LOVE+都市名のTシャツなんか生まれて初めて買いましたが、「アイ・ラブ・スケベニンゲン」、これだけは絶対に買わねばと、オフシーズンで土産物屋もほとんど閉まっている中、ほうぼう探してやっと見つけました。といってもこれを分かってくれる人はどんだけいるか…。
オランダ旅行その1:ユトレヒトのカフェ ― 2013/03/23 23:59
今回のオランダ旅行は仕事がらみもあったため、アメルスフォールト→ユトレヒト→デン・ハーグ→スヘフェニンヘン→アムステルダムというヘンテコなルートでした。とは言え、最初の3つはほとんど散策の時間もなく。
中はオシャレな内装。このシャンデリアなども目を引くし、素敵です。
壁にかかった絵も、ありきたりではなく、まるでギャラリーのよう。
メニューカードはオランダ語のみでしたが、ウェイターの兄ちゃんが一所懸命英語で説明してくれました。上の写真は牛ヒレの串焼き、パプリカソース。インドネシアンテイストが入ったモダン・ダッチ、何でしょうかね。妻が注文した普通のステーキより断然ユニークで美味しかったです。
デザートには、オランダに来たらこれは欠かせない、チーズプレート。トリュフ入りハニーが添えてあります。オランダは、全般的に料理はイマイチですが、パンとチーズはヨーロッパの中でも屈指だと思いました。
コンセルトヘボウ管/ドヌーヴ:マルタンのオラトリオ「ゴルゴタ」 ― 2013/03/22 23:59
2013.03.22 Concertgebouw (Amsterdam)
Stéphane Denève / Royal Concertgebouw Orchestra, Amsterdam
Susan Gritton (soprano), Kate Aldrich (mezzosoprano)
Yann Beuron (tenor), Laurent Naouri (baritone), Vincent Le Texier (bass)
Netherlands Radio Choir
1. Frank Martin: Golgotha
オランダ旅行のおり、家族にも是非見せてあげたかったコンセルトヘボウに皆で行ってみました。おり良くRCOの演奏会があったのですが、マルタンのオラトリオ「ゴルゴタ」という超マニアックな演目・・・。まあ、それしかなかったので仕方がありません。
コンセルトヘボウの音響はやっぱり素晴らしく、後ろのほうの席でもまろやかに、ふくよかに、絶妙のバランスとデュレイションで心地よく響いてきます。全く馴染みのない、しかも苦手な宗教曲なので細かいことは何も言えませんが、オケもコーラスも完璧なアンサンブルで、しかも全てが結合し一体化しています。縦の線の乱れは感じられず、指揮者の統率力は相当なものと見ました。フランス人指揮者のドヌーヴはロンドンでも時々見る顔ですが演奏を聴くのは初めて。写真によっては新喜劇の芸人かと思うくらい「オモロイ」顔が、全然芸術家っぽくなくてちょっと見くびっていたのですが、実物は全く印象が違って、厳しく精悍な顔つきの全く職人風指揮者でした。ソリスト陣は私の知ってる名前がありませんでしたが、皆さん地味ながらも危なげない歌唱で、敬虔な品格を保っていました。
しかし、この曲目はさすがに子供にはキツそうで、それに加えて今日は家族全員体調がすぐれなかったのと、娘の空腹が終演までもちそうになかったので(コンセルトヘボウの開演時刻は20時15分)、前半が終わった休憩中に、後ろ髪引かれながらも家長として途中リタイアの決断をしました。家族でここに再び来ることはもうないかもしれませんが、コンセルトヘボウの内装と音響に直に触れるという目的はまあ達成したので、今回はしゃーないです。
Stéphane Denève / Royal Concertgebouw Orchestra, Amsterdam
Susan Gritton (soprano), Kate Aldrich (mezzosoprano)
Yann Beuron (tenor), Laurent Naouri (baritone), Vincent Le Texier (bass)
Netherlands Radio Choir
1. Frank Martin: Golgotha
オランダ旅行のおり、家族にも是非見せてあげたかったコンセルトヘボウに皆で行ってみました。おり良くRCOの演奏会があったのですが、マルタンのオラトリオ「ゴルゴタ」という超マニアックな演目・・・。まあ、それしかなかったので仕方がありません。
コンセルトヘボウの音響はやっぱり素晴らしく、後ろのほうの席でもまろやかに、ふくよかに、絶妙のバランスとデュレイションで心地よく響いてきます。全く馴染みのない、しかも苦手な宗教曲なので細かいことは何も言えませんが、オケもコーラスも完璧なアンサンブルで、しかも全てが結合し一体化しています。縦の線の乱れは感じられず、指揮者の統率力は相当なものと見ました。フランス人指揮者のドヌーヴはロンドンでも時々見る顔ですが演奏を聴くのは初めて。写真によっては新喜劇の芸人かと思うくらい「オモロイ」顔が、全然芸術家っぽくなくてちょっと見くびっていたのですが、実物は全く印象が違って、厳しく精悍な顔つきの全く職人風指揮者でした。ソリスト陣は私の知ってる名前がありませんでしたが、皆さん地味ながらも危なげない歌唱で、敬虔な品格を保っていました。
しかし、この曲目はさすがに子供にはキツそうで、それに加えて今日は家族全員体調がすぐれなかったのと、娘の空腹が終演までもちそうになかったので(コンセルトヘボウの開演時刻は20時15分)、前半が終わった休憩中に、後ろ髪引かれながらも家長として途中リタイアの決断をしました。家族でここに再び来ることはもうないかもしれませんが、コンセルトヘボウの内装と音響に直に触れるという目的はまあ達成したので、今回はしゃーないです。
コンセルトヘボウ管/ブロッホ/ハルテロス(s):悪魔の夢、死と変容 ― 2012/10/11 23:59
2012.10.11 Concertgebouw (Amsterdam)
Alexandre Bloch / Royal Concertgebouw Orchestra, Amsterdam
Anja Harteros (S-2)
1. Johan Wagenaar: Overture 'De getemde feeks' (The taming of a shrew)
2. Richard Strauss: Songs
1) Allerseelen
2) Die heiligen drei Könige aus Morgenland
3) Waldseligkeit
4) Wiegenlied
5) Morgen!
6) Zueignung
3. Jörg Widmann: Teufel Amor, a Symphonic Hymn after Schiller
4. Richard Strauss: Tod und Verklärung
ついについに、念願のコンセルトヘボウに初見参です。RCOはロンドンとブダペストで過去に5度聴いていますが、やはり本拠地で聴けていなかったのが長年の心残りでした。
今回は直前になってヤンソンスが病気のため降板、代役に抜擢されたのが、なんの偶然か、先日見に行ったドナテッラ・フリック指揮者コンクールで優勝したばかりのアレクサンドル・ブロッホ君でした。このはっきり言ってドマイナーなプログラムを変更無しで、短期間でモノにしなくてはならないのですから、よくぞ受けたと思います。そのアグレッシブ姿勢に拍手。聴衆も温かい人が多いのか、指揮者変更にもかかわらずほぼ満員に近い入りでした。
Alexandre Bloch / Royal Concertgebouw Orchestra, Amsterdam
Anja Harteros (S-2)
1. Johan Wagenaar: Overture 'De getemde feeks' (The taming of a shrew)
2. Richard Strauss: Songs
1) Allerseelen
2) Die heiligen drei Könige aus Morgenland
3) Waldseligkeit
4) Wiegenlied
5) Morgen!
6) Zueignung
3. Jörg Widmann: Teufel Amor, a Symphonic Hymn after Schiller
4. Richard Strauss: Tod und Verklärung
ついについに、念願のコンセルトヘボウに初見参です。RCOはロンドンとブダペストで過去に5度聴いていますが、やはり本拠地で聴けていなかったのが長年の心残りでした。
今回は直前になってヤンソンスが病気のため降板、代役に抜擢されたのが、なんの偶然か、先日見に行ったドナテッラ・フリック指揮者コンクールで優勝したばかりのアレクサンドル・ブロッホ君でした。このはっきり言ってドマイナーなプログラムを変更無しで、短期間でモノにしなくてはならないのですから、よくぞ受けたと思います。そのアグレッシブ姿勢に拍手。聴衆も温かい人が多いのか、指揮者変更にもかかわらずほぼ満員に近い入りでした。
初めて中に入るコンセルトヘボウは、ウィーン楽友協会と同じく反響板無しの靴箱型ホール。ここの特徴はステージがやたらと高い位置にあることと、指揮者の花道がコーラス席の間を通る階段になっていることです。私が好んで買う最前列ど真ん中などという席は首が疲れる上に指揮者の足下くらいしか見えない悪席ということをあらかじめ聞いていたので、今回はバルコニーの席にしました。余談ですがここは歴史的建造物にもかかわらず、トイレは新しく奇麗でした。ロンドンのホール、特にバービカンは是非とも見習って欲しいものです。
1曲目は名前も知らなかったオランダのロマン派作曲家ワーヘナールの、序曲「じゃじゃ馬ならし」。当然シェークスピアを題材にしているわけですが、ロマン派バリバリの明るい曲でした。ブロッホはこのマイナー曲を暗譜で指揮。暗譜が必ずしもえらいわけではないですが、勉強熱心な姿勢は評価できます。棒振りは、気負いが勝っているのかちょっとアクセクしすぎてやり過ぎの感がないでもありません。
続いて、ロンドンではキャンセル魔として知られているアーニャ・ハルテロスのリヒャルト・シュトラウス歌曲集。定番の「4つの最後の歌」かなと思っていたら、全然知らない曲ばかりでした。ハルテロスはブロッホよりも長身で貫禄があり、あまり指揮や伴奏を気にすることなく、自分の世界に没頭するような入り込み歌唱でした。声量は抜群でしたが時々音が怪しく、ビブラートかかり過ぎの歌は正直私の好みではありませんでした。ミドルからスローテンポばかりの歌曲が連続すると、昼間の仕事疲れもあって、つい眠気が…。どうもピンと来なかったので、見栄えが活かせるオペラの舞台で見てみたいものです。
元々はここで休憩が入るはずでしたが、指揮者変更のついでに、何故だかわかりませんが休憩の位置が歌曲選集の後からその次の曲の後に変更になっていました。次のヴィトマン「悪魔の夢」は昨年完成し、今年パッパーノ/ウィーンフィルで初演されたばかりのホヤホヤな新曲。ショートピースかと思いきや、30分以上かかる長丁場の曲でした。冒頭はオケの低音限界を試すかのようなチューバが地鳴りのように響き、脅かしありーの、特殊奏法ありーの、微分音ありーの、何だかやたらといろいろ詰め込んだようなエネルギッシュな曲でした。こんな複雑な新作まで振らされて、アレックス君の対応能力もたいしたもんです。ヤンソンスだったらここまで細かく振ってないだろうから、オケとしてはアレックス君が代役で、やりやすかったかも。
休憩後のメインとしてはちと短い「死と変容」。CDは持っていますが、実はほとんど聴いたことがない…。先入観だけで暗くて地味な曲だと思い込んでましたが、あらためて聴いてみると、ドラマ満載のたいへん美しい曲ですね。オーボエ、クラリネット、フルート等、コンセルトヘボウの木管の名人芸と極上の音色を堪能させてもらいました。オケが協力的だったことも後押しして、ブロッホのバトンテクは相当立派なもので、指揮の技術も度胸も、すでに完成されたものを持っているようです。あとは経験値だけなので、こうやって天下のコンセルトヘボウに代役のオファーが来るくらいだったら、こないだの指揮者コンクール優勝の特典である「1年間のLSO副指揮者待遇」なんて、別に今更やらなくてもいいんじゃないですかねえ。
コンセルトヘボウの聴衆は皆さん優しく、ハルテロスにもブロッホにも、いちいち会場総立ちのスタンディングオベーションでエールを送ります。言わば喝采のインフレ。呼ばれるたびに花道の階段を上り下りする指揮者、ソリストはたいへんですね。何にせよこのホールの音響は素晴らしく、機会があったらまた何度でも来てみたいものです。
どこかドゥダメルを思い出させる風貌のアレックス君。
アムステルダム ― 2011/12/01 23:59
仕事でちょっとだけアムステルダムに行きました。実は初オランダです。あまり時間はありませんでしたが、ちょいと写真を。
アムステルダム中央駅。東京駅のモデルとなった駅舎、と私もそう聞いて信じ込んでいたのですが、調べてみると信憑性のない俗説だそうです。実際見てみると、赤レンガ造りというのが共通しているだけで、一見してまず様式が全然違います(アムステルダムはネオゴシック、東京はビクトリアンだそう)。駅の中はさらに、全く別物という印象。東京があまりにゴテゴテし過ぎているのかもしれませんが。
駅前の自転車置き場はおびただしい数の自転車でとんでもないことになっていました。アムステルダム市内は専用道路がくまなく整備されている自転車天国。けっこう猛スピードで走ってくるので旅行者には恐かったです。
前を通りかかっただけ、コンセルトヘボウ。いつか一度はここで極上の演奏を聴いてみたいものです。
国立美術館(ライクス・ミュージアム)は改装工事中でしたが、フェルメール、レンブラント等のオランダ絵画のメジャーな所蔵品は展示してます。
料理の名前はメモり忘れましたが、前菜は子牛肉の薄切りにレバーのムースとルコラが乗ったもの。生ではなく一応火は入っています。
メインはマッシュポテトの上に赤魚のグリルが乗ってます。どちらも味付けはいたってシンプル、ソースも非常に控えめで、素材の持ち味を大事にしているので日本人の口に合うでしょう。モダンブリティッシュに似ている気もします。私的にはもうちょっとパンチの利いた味が欲しいところ。次に機会があったら、もっとローカルな庶民料理にチャレンジしたいです。
インパクトがあったのはデザートで選んだチーズの盛り合わせ。オランダのゴーダというと、日本ではプロセスチーズよりはちょっとまし、くらいな位置づけで売られていますが、本場の熟成品は全く別物の美味しさでした。
3コースで35ユーロはそんなに安くはないけれど、まあ有名な老舗ということで。ボリューム的には十分満腹になります。特に最後のチーズがききました。
あとは、写真は撮ってませんが、せっかくアムステルダムに来たのだからやはり一度は見てみないと、ということで「飾り窓」地区も少し歩いてきました。家族旅行だったら、ちょっと来れないところだし。本当に、ショーウインドウの中で怪しい照明に照らされながら、下着姿のおねえちゃん達(おばちゃんもいましたが)が営業スマイルを投げてきます。まだ観光客がわんさかいたのでよかったですが、ちょっと一つ横道に入ると人通りがぱたっとなくなったりして、ここを夜中に一人で歩く勇気はないかなあ。
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