ラブリーな食材たち ― 2014/06/07 18:36
シュパーゲル・ソロ
コールラビ
テンダーステムブロッコリ
活ムール貝
日本に帰ったら滅多にお目にかかれないんだろうなーと思っていたこれら食材が、うちの生活圏内のスーパーで売られているのをここ最近相次いで発見、思わず衝動買いが続いております。
シュパーゲル・ソロは、もちろんオランデーズソースで。何より、今年も食べられたのが嬉しい。
コールラビは、グヤーシュに。定番の具材が戻って我が家のグヤーシュもちょいと原点回帰しました。量があったら(1個しか買えなかった)ぬか漬けにもしたかったところですが…。
テンダーステムブロッコリは、バーベキューもいいですが、さっと茹でてシンプルにマヨネーズが結局一番美味い。
活ムール貝は、ベルギー風でセロリと一緒にスパークリングワインで蒸す(リークがないのが痛いが…)。煮汁はわざと残して、翌日リゾットに。激うまー。
おかげ様で、疲れ果てて帰宅しても、最後はほんのり幸せな気分で一日を終れます。
本当は、消費税が上がった分、食費も節約しようと誓ったはずでしたが…。
コールラビ
テンダーステムブロッコリ
活ムール貝
日本に帰ったら滅多にお目にかかれないんだろうなーと思っていたこれら食材が、うちの生活圏内のスーパーで売られているのをここ最近相次いで発見、思わず衝動買いが続いております。
シュパーゲル・ソロは、もちろんオランデーズソースで。何より、今年も食べられたのが嬉しい。
コールラビは、グヤーシュに。定番の具材が戻って我が家のグヤーシュもちょいと原点回帰しました。量があったら(1個しか買えなかった)ぬか漬けにもしたかったところですが…。
テンダーステムブロッコリは、バーベキューもいいですが、さっと茹でてシンプルにマヨネーズが結局一番美味い。
活ムール貝は、ベルギー風でセロリと一緒にスパークリングワインで蒸す(リークがないのが痛いが…)。煮汁はわざと残して、翌日リゾットに。激うまー。
おかげ様で、疲れ果てて帰宅しても、最後はほんのり幸せな気分で一日を終れます。
本当は、消費税が上がった分、食費も節約しようと誓ったはずでしたが…。
山羊チーズはお好き?ブログのタイトルについて。 ― 2013/09/23 22:29
別に山羊チーズが苦手ということではなく、むしろ好物なのです。
日本と比べると、場所によっては信じられないくらいホームと電車のギャップがあいている、ロンドンの地下鉄ではお馴染みの「Mind the gap.」というアナウンス。これをもじって何かタイトルをつけようかと思ったけど、「Mind the culture gap」じゃありきたりで、ググると実際そんなフレーズはゴマンと使われてました。「Mind the Jap」は品がないし、意味不明。「Mind the gallop」というのも考えたけど、これもナンセンス系。ということで、あまり妙案も思いつかず、「g」だけ合わせて「Mind the goat cheese」にしてみました。
山羊チーズはロンドン生活でハマったものの一つです。フランスのシェーヴルと違って、よく売ってるイングリッシュ・ゴートチーズはチェダーのようなハードタイプ。正直、これはそのまま切って食べてもあまり美味しいと思わなかったのですが、ある日チーズトーストにしてみたら、熱を加えることで花開く風味、ほどよいとろけ具合、浮き出る油脂分が含む絶妙の塩加減、それらの見事なアンサンブルがど真ん中でツボにハマりました。
以後チーズトーストを作るときは必ずゴートチーズを使っていたのですが、ハードタイプのゴートチーズは日本ではまずお目にかかることはなく、帰国後はとんとごぶさたしております。まあ、それは最初からわかっていたこと、過去を振り返っていてもしゃーない、前向きに行きましょう、という思いをこめたのがこの「Mind the goat cheese」です。
ハードのゴートチーズは予想通り入手困難ですが、もう一つ、日本に帰ったらなかなか手に入らないだろうと思っていた私の好物が、アイリッシュウイスキー。昔はそんなの見たことなかったと思うのですが、今やJamesonやTullamore Dewが近所のサミットやヨークマートにも普通に置いてあり、時代の変化に愕然としました…。
話はがらりと変わりますが、東京ステーションギャラリーで開催の「大野麥風展」、行こう行こうと思いながらもなかなか行けず、ふと気付けば今日がもう最終日でした…。がちょーん。ショック大魔神。ブログのネタを一つ逃してしまいましたよ…。
日本と比べると、場所によっては信じられないくらいホームと電車のギャップがあいている、ロンドンの地下鉄ではお馴染みの「Mind the gap.」というアナウンス。これをもじって何かタイトルをつけようかと思ったけど、「Mind the culture gap」じゃありきたりで、ググると実際そんなフレーズはゴマンと使われてました。「Mind the Jap」は品がないし、意味不明。「Mind the gallop」というのも考えたけど、これもナンセンス系。ということで、あまり妙案も思いつかず、「g」だけ合わせて「Mind the goat cheese」にしてみました。
山羊チーズはロンドン生活でハマったものの一つです。フランスのシェーヴルと違って、よく売ってるイングリッシュ・ゴートチーズはチェダーのようなハードタイプ。正直、これはそのまま切って食べてもあまり美味しいと思わなかったのですが、ある日チーズトーストにしてみたら、熱を加えることで花開く風味、ほどよいとろけ具合、浮き出る油脂分が含む絶妙の塩加減、それらの見事なアンサンブルがど真ん中でツボにハマりました。
以後チーズトーストを作るときは必ずゴートチーズを使っていたのですが、ハードタイプのゴートチーズは日本ではまずお目にかかることはなく、帰国後はとんとごぶさたしております。まあ、それは最初からわかっていたこと、過去を振り返っていてもしゃーない、前向きに行きましょう、という思いをこめたのがこの「Mind the goat cheese」です。
ハードのゴートチーズは予想通り入手困難ですが、もう一つ、日本に帰ったらなかなか手に入らないだろうと思っていた私の好物が、アイリッシュウイスキー。昔はそんなの見たことなかったと思うのですが、今やJamesonやTullamore Dewが近所のサミットやヨークマートにも普通に置いてあり、時代の変化に愕然としました…。
話はがらりと変わりますが、東京ステーションギャラリーで開催の「大野麥風展」、行こう行こうと思いながらもなかなか行けず、ふと気付けば今日がもう最終日でした…。がちょーん。ショック大魔神。ブログのネタを一つ逃してしまいましたよ…。
ウィーンのナッシュマルクト ― 2012/05/06 23:59
ウィーン旅行記の続き。
ブダペスト在住のころ、セセッシオン近くに定宿を選んでいたのは、ひとえにナッシュマルクトで買い出しをするためでした。最終日の朝(だいたい月曜日)はノルトゼーで腹ごしらえし、マーケットで生鮮野菜や魚介を買い出した後、ホテルに戻って車に積み、12時のチェックアウトきっかりに出発する、というのが定番スケジュールでした。
ブダペスト在住のころ、セセッシオン近くに定宿を選んでいたのは、ひとえにナッシュマルクトで買い出しをするためでした。最終日の朝(だいたい月曜日)はノルトゼーで腹ごしらえし、マーケットで生鮮野菜や魚介を買い出した後、ホテルに戻って車に積み、12時のチェックアウトきっかりに出発する、というのが定番スケジュールでした。
ノルトゼーはドイツ、オーストリアで展開している魚料理のチェーンレストランですが、ナッシュマルクトのお店は鮮魚も売ってます。
巨大ナマズ。いったい誰が買うんでしょうか。
ノルトゼーのある市場の入口あたりは魚屋さんが集中していて、隣りのお店には無骨にアンコウの大きな切り身が置いてありました。ここは魚をその場で裁いてくれます。
その向かいのお店は、昔と変わらぬ素敵な看板。ここは冷凍の魚、貝類、ロブスターが充実してます。
簡単なバーもあって、言えば置いてある牡蠣をその場で開けてくれます。
せっかくなので、真牡蠣とフラット(ブロン)を2個ずつ開けてもらい、よく冷えた白ワインと一緒にいただきました。海のないオーストリアなのに新鮮で、非常に美味〜。
さて、牡蠣に満足したところで、ちょっと奥まで歩いてみましょう。
ナッシュマルクトはそのへんのスーパーよりも値段はちょっと高めですが、野菜も果物も種類が非常に豊富で、ちゃんとした良いものを置いています。ブダペストもわりと野菜、果物は豊富にあったんですが、やっぱり手に入らないものも多々あって、車で買い出しに行ける距離にナッシュマルクトがあって、本当に重宝しました。
この季節は何と言ってもシュパーゲル。太さやグレードによっていろんな値段がつけられています。
シュパーゲルの横にあるモリーユ(アミガサダケ)も、フレッシュなものは春先だけに出てくる貴重な季節の食材。高いんですけどね、見かけたら衝動買いしてしまってました。
日本じゃまずみかけない、コールラビ。ハンガリーで最初に見たときは、何じゃこのモンスター・インクのようなグロい野菜は、と引きましたが、カブとキャベツを足して二で割ったようなちょっと青臭い味わいは、ぬか漬け、鍋、みそ汁の具など、和食との相性も意外にグッド。
このお肉屋さんはすき焼き用薄切り牛肉を売っていて、ブダペスト在住の日本人がこぞって買いにきていました。ブダペストでは韓国・中華食材屋で冷凍の薄切り肉は売っていましたが、普通は肉はブロック売りのみなので、鮮肉の薄切りは貴重でした。我が家はブダペストに引越ししたとき、ミートスライサーを早々に買ったので(今でも現役で使ってます)、わざわざ外で薄切り肉を買うことはありませんでした。
いい感じに脂が乗った骨付きハム。カロリー高そうだけど、めちゃ美味しそう〜。
ここはオリーブオイルやビネガーを専門に量り売りしていたお店。秋にはシュトゥルム(ワインになる前の微発泡葡萄酒、飲みやすいけど酔いが回りやすいので結構危険)が並びます。
乾物屋、とでも言うんでしょうか。干したイチジクやナツメ、ドライトマト、ナッツ類などを売ってます。ドライトマトもブダペストではなかなか買えない食材だったのでここでまとめ買いしていました。
スパイス屋。これだけ並ぶと圧巻です。
かわいらしい焼き物のお店。昔はなかったお店です。
しかし、穴あきチーズには必ずネズミを添えるというヨーロッパ人のセンスには、ついていけません。ネズミ退治に相当苦労した身には、全然笑えない…。
ウィーン編、まだ続く、予定。
ウィーンの白アスパラ 2012 ― 2012/05/05 23:59
ウィーン旅行記の続き。昨年同様、この時期ウィーンに来た最大の目的はシュパーゲル(白アスパラガス)を食べることです。日本に帰ったらまず食べることはないだろうから、毎回「今年が最後かも」と言いつつ旅に出ていますが、なんだかんだで今年も食べてます…。
ハムを添えた上品な一皿。ホイップして非常にフォーミーなオランデーズソースが別に添えてありました。ゆで加減はシャッキリしてOK、ただちょっと細めかな。
去年も来たFiglmüllerは、相変わらずいつも人が並んでいる人気店。ここではザンダー(カワスズキ、pike perch、ハンガリー語ではfogas)のグリルを添えてみました。オランデーズソースがこってりとして、アスパラが太かった。やはり白アスパラは太モノのほうが味が良いです。
このお店の名物でお客のほとんどが注文するのが、皿からはみ出るウィンナーシュニッツェル。ここのは仔牛ではなくポークですが、これだけ数がでるのなら、いたしかたないでしょう。皿からはみ出ると言っても、かなり薄く叩きのばしていますし、わざとはみ出るようにそもそも皿が小さめになってます。うちの娘でもペロリと食べられる量です。
店内は鹿の角が飾ってあり、クラシックな雰囲気。
窓辺に飾ってある花もお洒落です。
お店はちょっと高めです。前菜で出てきた白アスパラのマリネ、春巻き添え。
シュパーゲルのオランデーズソースは太めのものが6本も。見た目も奇麗で、上品な味のソースでした。
シュパーゲルのリゾットにもふんだんに白アスパラが入っていて、上からコンソメゼリーのシートが被せてあったりして、贅沢〜。これは他の店ではなかなか巡り会えない一皿でした。
最後は、ホテルにグラスワインのバウチャーがあったので行ってみたZwölf-Apostelkeller。古いタイプの地下セラーで、夜にはジプシー楽団の生演奏が入る観光客向けのお店でした。ここは残念ながら、シュパーゲルはスープとマリネのサラダしかありませんでした。
ただしここのシュニッツェルはオーセンティックに仔牛なので好感度大。ポークのシュニッツェルもあったので両方頼んで食べ比べてみたら、あたり前ですがやっぱり仔牛は牛肉の味、ポークとは全然違いますね。ポークに食べ慣れていると本当の味を忘れていた気がします。
演奏会レビューを消化するのにヒーヒー言ってますが、ウィーン旅行記もまだちょっと続く予定です。
年末のバラ・マーケット ― 2011/12/29 23:59
年末の買い出しに、バラ・マーケットへ久々に行って来ました。今年は29〜31の3日間しか開いてないので、早速買い出しの人々と観光客で賑わっていました。
残酷ではありますが、兎、鳩、雉、家鴨などが締めてそのまま吊るされているのも、日本ではまず見ることがないヨーロッパの風物詩ですね。
ここに来ると定番なのは、まず入り口左側のスペイン食材屋に行き、生ハムを注文。100gあたり6〜20ポンドくらいで、種類とグラム数をオーダーし、手作業で丁寧に切って行くので、長いときは40分待ちなどと言われます。今日は10ポンドの黒豚と15ポンドのイベリコ豚を100gずつ注文、まだ朝だったので6分待ちで済みました。
昨年行ったときに買ったフレンチ食材屋の白ソーセージは、今年まだ一度もお目にかかっていません。今日もフレッシュなソーセージは入荷してなく、もう作ってないのかも。本場ミュンヘンで食べたどの白ソーセージよりもおいしかったのに、かなし…。
生フォアグラの塊は、今年はフレンチ屋ではなく奥の禽類専門店で買ってみました。値段はフレンチ屋の約半分。ただしグースかダックかと聞くと、残念ながら全てダックとのこと。まあ、フレンチ屋のだってダックでしょう(フランスで一般的に食べられているのはダックのフォアグラですが、ハンガリーではグースが一級品、ダックは二級品でした)。一つ600gとちょっと小ぶりだったので、つい勢いで2個も買ってしまい…。身体に悪いのはわかっているんですが、日本に帰ったら食べられないと思うと、つい気が緩みます。
小腹がすいたので、前から気になっていたラクレットを食べてみました。お昼前でしたがすでに長蛇の行列が。茹でたジャガイモにピクルスを添えて、天火で焼き溶かしたラクレットチーズを削って乗せただけの料理です。そりゃあチーズのおこげは美味しいのですが、じっくりと熱を入れて溶かしてないので、すぐに冷えて固まってきます。ジャガイモも茹で過ぎ。これで5ポンドはちと高いぞ。同じ店でチーズのホットサンドも売っていて、こちらも5ポンド。溶けたチーズから出て来た大量の脂がパンによく染みて香ばしく、こちらのほうがまだ美味しかったです。が、カロリーは相当なもんだし、やっぱり5ポンドも出して食べるもんじゃないなあ。家で作ったほうがもっと美味しくできます。
ということで、皆様よいお年を。
今年も白アスパラガスの季節 ― 2011/04/25 23:59
イースター連休は家族でデュッセルドルフに行ってました。何故デュッセル?とは人によく聞かれたのですが、何と言ってもこの季節、白アスパラ(Spargel)を確実に食するにはドイツ圏に行かねばなりません。デュッセルは特に観光客が好んで行くような場所ではありませんが、私は仕事で何度も行ってるものの家族は行ったことがなかったのと、ケルンには今まで行ったことがなかったので、やはり大聖堂を一度は見てみたいということで、決めました。日本と同じようなラーメンが食べれるよ、というのも高ポイントでした。
まずはデュッセルドルフ中央駅から徒歩圏、Oststrasse沿いにあるSchumacherから。自家製アルトビアが有名です。
まずはデュッセルドルフ中央駅から徒歩圏、Oststrasse沿いにあるSchumacherから。自家製アルトビアが有名です。


白アスパラ・オランデーズソースのハム添えです。どの店もメニューは代わり映えしません。ソースはバターかオランデーズ、添え物の肉はスモークハムかシュニッツェルが選べます。
次も著名なレストラン、デュッセルドルフ旧市街にあるZum Schiffchen。ここのアルトビアはFrankenheimです。


白アスパラもさることながら、牛テールの煮込み料理も濃いい味でしたがたいへん美味でした。
最後はケルンの大聖堂の近くにあるFrüh。ここも歴史があって有名なビアホールです。ケルンビールもデュッセルと同様1/4リットルの細長いグラスでこまめにオカワリしながら飲みますが、ビールの中身は相当違い、ケルンのは黄色のピルスナー系です。デュッセルの人はいつもケルンのビールを馬の小便と言ってバカにしています。(隣人は得てして仲が悪いものですが)


今回のランキングは、アスパラの質・太さとソースの味ではZum Schiffchenがベストだったのですが、ゆで加減では意外とFrühの絶妙さが最高でした。いずれにせよたいへん美味で、今年もこれが食べられて幸せ〜、という言葉に尽きるのは言うまでもありません。
我が家のおせち ― 2011/01/04 20:00
うちの奥さんは毎年年末になるとキッチンにこもり切りになり、せっせとおせち作りに励みます。これを作らないことには年を越した気になれないらしく、私から見ると完全に趣味の世界です。特に海外在住中は出来合いのものを買ってくることがほとんどできないので、むしろいっそう没頭することになります。ベースは長崎風に、関西風とその他洋風がいろいろ混ざったのが我が家風です。
今年の成果を紹介いたしますと、
今年の成果を紹介いたしますと、

一の重:黒豆煮、有頭海老酒蒸し、からすみ(スペイン産)、出巻玉子、田作り、紅白かまぼこ、かずのこ、紅白なます(みかん容器の中)

二の重:煮しめ、う巻き玉子、里芋煮

三の重:ぶり照焼、昆布巻き、鶏の八幡巻、紅茶煮豚、竜眼・うずら玉子・ぎんなんの串、栗甘露煮
ブダペストにいたころも毎年おせちを作っていましたが、乾物類は日本から持ち込んでいたものの、ブダペストではまず入手不可能だったのが有頭海老、かずのこ、からすみ、うなぎ、ぶり。それでもウィーンまで買い出しに行けばだいたいのものは手に入ったのですが、新鮮なぶりだけは入手できませんでした。今回、日本でもなかなかないような非常に良いぶりを「あたりや」さんで買うことができ、さすがロンドンは何でも手に入るなあと、感服しております。

昨年バラマーケットでフォアグラの塊が売っているのを見つけてしまったので、久しぶりのハンガリー風フォアグラ冷製(たっぷりのガチョウのラード中でフォアグラの塊をじっくり揚げ煮にする、どう考えても身体に悪い料理)を作ってみました。良い感じでできたのですが、フォアグラ自体の質が、ブダペストの中央市場で買うのに比べると落ちるせいで、完璧に満足いく出来ではありませんでした。これは、材料を厳選してまたリベンジです。

元旦のお雑煮は昆布だし、西京白味噌の汁の中に大根・里芋・餅の「白くて丸い」具のみが入っている純京都風。ただし丸餅はなかったので角餅でかんべん。昨年はよい西京味噌が手に入らなかったため作れなかったので、これも久々です。

二日目のお雑煮は、これが純長崎風なのかどうか知りませんが、妻の実家のレシピで、鰹だしにお煮しめと角餅をぶちこんだシンプルなもの。本来は鰹ではなくアゴだしなのでしょう。これはこれで決して悪くはないのですが、京都人の感覚ではこれはただの「餅入りすまし汁」で、これをお雑煮と認識するにはちょっと抵抗がありますね…。
バラ・マーケット:懐かしい食材の宝庫 ― 2010/10/02 23:59

前から行きたい行きたいと思いながら機会を逃していたバラ・マーケットに、初めて行ってきました。バラ・マーケットとは古今東西極彩色の薔薇の花を売っている市場、ではもちろんなく、Borough Market、すなわち「区の市場」なんですが、ロンドンでバラ・マーケットというとこのロンドン・ブリッジ駅近くの市場をユニークに意味します。ご存知の方には言わずもがなですが、美味いものがないと言われるロンドンにおいても、美食への好奇心を失わない人々が集う場所があるんです。
春には妻がここで白アスパラを見つけて、店の人に「高いよ、そんなに買って大丈夫?」と心配されるくらい大人買いをしてしまったのですが、今回の目当ては秋になるとウィーンのナッシュ・マルクトまでよく買いに行ってた季節のキノコ。
春には妻がここで白アスパラを見つけて、店の人に「高いよ、そんなに買って大丈夫?」と心配されるくらい大人買いをしてしまったのですが、今回の目当ては秋になるとウィーンのナッシュ・マルクトまでよく買いに行ってた季節のキノコ。

ありましたありました。独語ではPfifferling、英語ではchanterelle(ってこれは仏語だよなあ)というんですか、それともちろん生のセップ(伊語ポルチーニ)も買って、第一目標はあっけなく達成。早速夕食でクリームソースのパスタにして、たいへん美味しくいただきました。

ここの市場は我々夫婦には(スイーツに関しては娘にも)面白すぎて、書こうとするときりがないのですが、本日の一番のヒットは、マーケットに入ってすぐ右横にあるフレンチ食材屋さん。一見ミュンヘン風の白ソーセージがあったので買ってみたら、これが大当たり。基本はミュンヘン名物の白ソーセージと同じものですが、口の中でほろりとくずれるデリケートな食感と、モリーユ茸のチップを練り込んだ絶妙の旨味は、本場ミュンヘンを含めて今まで食べたどの白ソーセージよりも上と言える強烈な美味でした。この繊細なソーセージには、ミュンヘンの甘いマスタードは合わないでしょうね。

また、同じ店で真空パックではありますが生フォアグラのしっかりしたホールがたくさん置いてあるのを発見。これで来年のおせち用にhideg libamaj(ハンガリー伝統料理のフォアグラ冷製)がつくれるぞ!と夫婦で盛り上がりました。

手作業で切っていたスペイン食材屋さんの生ハムもたいへん美味しそうで、試食させてもらったら実際たいへん美味しかったので買いたかったのですが、手作業のため切るだけで40分待ちと言われ、今日のところは断念。次回は朝一に来ます。
ハンガリー産アカシア蜂蜜 ― 2010/09/06 23:00

ハンガリーは知る人ぞ知る蜂蜜の名産地ですが、中でもアカシアの蜂蜜はたいへん上質で、雑味の一切ないサラリとした食感は、ちょっとしたカルチャーショックでさえありました。
イギリスでもアカシア蜂蜜は売っていますが、産地は不明か、ただ「EU」だったりするのが多い中、Marks & Spencerのアカシア蜂蜜は「Product of Hungary」となっており、我が家の定番です。ただし「Packed in the UK」となっていますが、この容器がまた優れもので、キレが良く、全く液ダレしません。少なくとも数年前のハンガリーではこんな容器は一切見たことがなく、蜂蜜は普通の瓶詰めが一般的でした。パッキングの品質管理がいいかげんなため、スーパーの蜂蜜の棚と言えば漏れた蜂蜜でベトベトになっているのがごくごく当たり前の風景だったのが懐かしいです。
イギリスでもアカシア蜂蜜は売っていますが、産地は不明か、ただ「EU」だったりするのが多い中、Marks & Spencerのアカシア蜂蜜は「Product of Hungary」となっており、我が家の定番です。ただし「Packed in the UK」となっていますが、この容器がまた優れもので、キレが良く、全く液ダレしません。少なくとも数年前のハンガリーではこんな容器は一切見たことがなく、蜂蜜は普通の瓶詰めが一般的でした。パッキングの品質管理がいいかげんなため、スーパーの蜂蜜の棚と言えば漏れた蜂蜜でベトベトになっているのがごくごく当たり前の風景だったのが懐かしいです。
Spagel(白アスパラ) ― 2010/06/17 07:24
先日のバンクホリデーに休暇でドイツのニュルンベルクとバンベルクへ旅行、その後すぐにデュッセルドルフとミュンヘンへの出張があったため、おかげで今年は合計8回、旬のシュパーゲルを飽きるまで食べることができました。

ニュルンベルク旧市街のHeilig Geist Spitalで食べた定番オランデーズソース、子牛のステーキ添え。

デュッセルドルフのSchumacherビアホールではシンプルにバターソースで。ここは料理もさることながら何よりビールが上手い!1/4リットル単位でフレッシュなグラスをおかわりできるデュッセルドルフスタイルが、最初から1リットルどんと来るミュンヘンスタイルより、私は好きです。
写真を撮り損ねたけど、バンベルクのSchlenkerlaビアホールで食べたシュパーゲルが一番美味しかったです。名物のスモークビールは、ちょっと私の好みではありませんでしたが。
こっそり持ち帰ってきた細身のシュパーゲル(約1kg)で妻がポタージュスープを作りましたが、冷製で食するとアスパラの風味がさらに増して非常に美味、という嬉しい発見が今回ありました。あー、もうすぐ旬が終わってしまうのは残念でなりませんなー。
それにしても、ロンドンでは結局白アスパラを一度も見かけなかったです。ドイツマーケットに行かないと買えないみたいですが、イギリス人が全く興味を示さないのはちょっと不思議です。
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