ピサの斜塔はスリ注意!2012/06/02 23:59


ダイアモンドジュビリーの週末は、前述の通りフィレンツェに逃れておりました。フィレンツェもおいおい紹介するとして、まずは電車で1時間ほど行った先、ピサのことを。死ぬまでに一度は見ておかねばということで、あまりにも有名なピサの斜塔へ、レッツゴー。天気が終始曇り空だったのが痛恨です。


おー、本物だ!という感動の台詞はこいつのためにあるかのような。何百年も倒れないで立っているのが奇跡かもしれない、と実感できます。地震国日本なら、まず立ってないだろうし、イタリアだって地震がないわけではないので。

うわさに聞いていた通り、周囲は観光客だらけで、老若男女問わずみんな、塔を支えるか押し倒すかのようなポーズで写真を撮っていました。傍から見るとなかなか滑稽というかシュールというか、笑えます。






塔に登るには時間指定のチケットを買います(予約推奨)。手荷物、カバン類は、どんなに小さいものでも塔向かいのボックスオフィスがある建物の預かり所へ事前に預けることを強要されますので要注意。


塔に入ると、早速傾いている床に、平衡感覚がおかしくなります。転倒注意の看板はシャレではありません。300段くらいの階段を上って頂上へ(エレベータ無し)。


傾いている側から覗いた風景。ガリレオはこれを見ながら落下の実験をしたのでしょうか。


もうちょっと天気が良ければ、とは思いましたが、ピザの町並みはなかなかの絶景でした。

ここで一つ注意を。ピサの中央駅から斜塔含む観光中心へ行くには、駅前ロータリーの向かいに渡ったバス停からLAM rossaというバスに乗りますが(チケットはキオスクで往復分を買うか、運転手からも買えます)、このバスが非常に混み合っていて、スリのかっこうの狩場のようです。往路では運転手が最初にイタリア語と英語で「スリに気をつけてください」というアナウンスをしていました。復路ではアナウンスはなかったのですが、妻がしっかりスリに狙われまして、バスに乗り込む際、持っていたバッグのチャックを開けられ、後ろのおっさんの手がバッグの中に入っていたので、思わず引き離し、足を踏んでやったそうです。スリのおっさんは手に持っていたジャケットを妻のバッグにかぶせ、手元を隠して犯行に及んでいました。被害はなかったし、仮に何か取られていてもティッシュとかお菓子とか、金目のものは何も入れてなかったので、まあ用心が功を奏しました。妻が睨みつけると涼しい顔をして「えー何なのー」という表情でいたようですが、「スリがいるわよ!」と妻が私に言いにきた時にはまだ彼もバスの中にいましたが、その一瞬後には跡形もなく消えていて、まー逃げ足の速いこと。妻が言うに、バス停でバスを待っている間、ひまだからつい日本語の観光ガイドを読んでいたのが目を付けられた原因ではないかと。ピサに行く計画の方は、この顛末を是非参考にされてください。