年末のバラ・マーケット ― 2011/12/29 23:59
年末の買い出しに、バラ・マーケットへ久々に行って来ました。今年は29〜31の3日間しか開いてないので、早速買い出しの人々と観光客で賑わっていました。
残酷ではありますが、兎、鳩、雉、家鴨などが締めてそのまま吊るされているのも、日本ではまず見ることがないヨーロッパの風物詩ですね。
ここに来ると定番なのは、まず入り口左側のスペイン食材屋に行き、生ハムを注文。100gあたり6〜20ポンドくらいで、種類とグラム数をオーダーし、手作業で丁寧に切って行くので、長いときは40分待ちなどと言われます。今日は10ポンドの黒豚と15ポンドのイベリコ豚を100gずつ注文、まだ朝だったので6分待ちで済みました。
昨年行ったときに買ったフレンチ食材屋の白ソーセージは、今年まだ一度もお目にかかっていません。今日もフレッシュなソーセージは入荷してなく、もう作ってないのかも。本場ミュンヘンで食べたどの白ソーセージよりもおいしかったのに、かなし…。
生フォアグラの塊は、今年はフレンチ屋ではなく奥の禽類専門店で買ってみました。値段はフレンチ屋の約半分。ただしグースかダックかと聞くと、残念ながら全てダックとのこと。まあ、フレンチ屋のだってダックでしょう(フランスで一般的に食べられているのはダックのフォアグラですが、ハンガリーではグースが一級品、ダックは二級品でした)。一つ600gとちょっと小ぶりだったので、つい勢いで2個も買ってしまい…。身体に悪いのはわかっているんですが、日本に帰ったら食べられないと思うと、つい気が緩みます。
小腹がすいたので、前から気になっていたラクレットを食べてみました。お昼前でしたがすでに長蛇の行列が。茹でたジャガイモにピクルスを添えて、天火で焼き溶かしたラクレットチーズを削って乗せただけの料理です。そりゃあチーズのおこげは美味しいのですが、じっくりと熱を入れて溶かしてないので、すぐに冷えて固まってきます。ジャガイモも茹で過ぎ。これで5ポンドはちと高いぞ。同じ店でチーズのホットサンドも売っていて、こちらも5ポンド。溶けたチーズから出て来た大量の脂がパンによく染みて香ばしく、こちらのほうがまだ美味しかったです。が、カロリーは相当なもんだし、やっぱり5ポンドも出して食べるもんじゃないなあ。家で作ったほうがもっと美味しくできます。
ということで、皆様よいお年を。
コメント
_ 守屋 ― 2012/01/02 06:33
_ Miklos ― 2012/01/03 09:22
守屋さん、今年もよろしくお願いいたします。フランスの片田舎でフォアグラがっつりとは、うらやましい。ハンガリーのフォアグラは素材がよく、家庭料理のフォアグラ冷製は素朴で美味しいものですが、フォアグラの「料理」となれば、私もフレンチが数段上手かなと思っております。昔カンヌで食べたフォアグラ前菜が忘れられない美味さでした。動物愛護の人々が益々うるさく、これからどんどん食べにくくなっていくのでしょうね。
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僕もフランスの片田舎で、がっつりフォワ・グラを食べまくりました。行く前に、セルフリッジズで売らないと約束したフォワ・グラをこっそり売っているところが隠し撮りされたというニュースを読んだので、ことさら美味しかったです。
バラ・マーケットへは滅多に行きませんが、昔から営業しているストールが締め出されたなんてニュースもあったので、毎年、何かしら変わっているのかもしれないですね。