ポルトガル旅行 (3) - シントラ、その他 ― 2010/08/19 12:00
再び南下し、文化的景観が世界遺産になっているシントラへ。私の性向として、何はともあれ「高いところ」を目指します。
フェルディナント2世が建てさせたペーナ宮殿。ドイツのノイシュヴァンシュタイン城と同じ香りがしますが、こちらの方が外見はよりメルヘンチックでケバケバしいです。フェルディナント2世とルートヴィヒ2世はいとこ同士なんですね、さもありなん、納得です。
ムーアの城跡から見下ろすパノラマは、苦労して登った甲斐が十分あります。
シントラ旧市街は中世の様子が壊されず残っています。アズレージョをあしらった井戸(今は水道)がさりげなくあったりするのが、歴史を感じさせます。
シントラから車で1時間、ユーラシア大陸最西端のロカ岬です。良い天気でしたが海面にガスが出ていたので、水平線はぼやけていました。
海沿いの町、ナザレ。大昔、学校の授業で「ナザレのイエス」という映画を見せられたのを思い出しましたが、そのナザレはここポルトガルの漁村ではなく、イスラエルの内陸の都市だったんですね。誤解していました。
ナザレの市場でアジを発見。砂浜沿いのレストランで早速アジの塩焼きを食べましたが、美味かった。本当に新鮮なアジでした。
1917年に聖母マリアが出現したという「ファティマの奇跡」で有名な信仰の町、ファティマ。奇跡の前はほとんど荒れ地だったそうです。中世から残っているような教会と違い、歴史が浅いだけに、かえって強烈な信仰のオーラが充満しています。規模といい雰囲気といい、富士のふもとにある某宗教団体の総本山を訪れたときと同じ種類の空気を感じました。
以上、ポルトガル旅行のフォト日記でした。
ポルトガル旅行 (2) - ポルト ― 2010/08/18 12:00
続いて北の都、ポルト。こちらもバカみたいに晴天が続きましたが、うだるような暑さのリスボンに比べ、気温はせいぜい30℃くらいでたいへん過ごしやすかったです。
リベルダーデ広場から望む市庁舎(一番奥)。
クレリゴス教会。ポルトガルで最も高い塔の上の展望台に行ってみましょう。
クレリゴス教会の塔から見下ろすポルトの町並みは、いかにも旧市街然としたオレンジ色の屋根がきれいでした。逆光が惜しい。ここに登るときは、朝一番か夕刻がよいでしょう。
ポルトはこんなレトロな路面電車がまだ走っています。
ボルサ宮前の広場では、ポルトガルのヒーロー、エンリケ航海王子の像が海を指差しています。
サン・フランシスコ教会。たまたま、普段は閉まっているチャペルで結婚式があり、着飾った人々でごった返していました。
ポルトには外壁をアズレージョであしらったナイスな教会やビルがたくさんありました。
サン・ペント駅は手の混んだアズレージョで飾られたホールが有名です。
レロ&イルマオンのブックショップ。内装が本屋とは思えない豪華さで、中では観光客が写真を撮りまくっていました。
ドウロ川の対岸にはポルトワインのワイナリーが多数ありますが、中でも最も有名なSandemanのケーヴツアー&テイスティングに参加しました。
対岸から眺める夕刻の繁華街、カイス・ダ・リベイラ。ライトアップはそんなに気合いが入っていませんでした。
続く。
ポルトガル旅行 (1) - リスボン ― 2010/08/17 12:00
7月末から8月にかけて、休暇で初めてポルトガルを旅行してきました。すでに夏が終わったロンドンから行くと、気温37℃というその暑さがちょっと嬉しかったりします。毎日ほとんど雲らしい雲を見ない快晴続きで、アホみたいに天気が良かったです。
まずは旧市街のバイロ・アルト地区へ向かうケーブルカーから。
16世紀に天正少年使節も立ち寄ったと言われる、サン・ロケ教会。外見はたいへん地味でした。
サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台から望むリスボンの街。
世界遺産、凛々しい立ち姿のジェロニモス修道院。
大航海時代をしのぶ、発見のモニュメント。
日本も1541年にポルトガルによって「発見」された異境だったのです。
こちらも世界遺産、ベレンの塔。屋上からの眺めは絶景でした。
国立古美術館。ポルトガルの古い宗教画、家具、装飾品が主ですが、日本人ミーハー的には、ボッシュの「聖アントニオの誘惑」や、狩野派の南蛮屏風が見所です。
ここはリスボン水族館。まあまあの規模です。葛西臨海公園の水族館とよく似たマグロ・カツオの大水槽があります。娘が行きたがるので、けっこういろんな都市で水族館を見ました。
ようやく観光中心にたどり着き、ロシオ広場。
随一の繁華街、アウグスタ通り。
でも、結局夕食はちょっと離れてアレンテージョ会館のレストランで食べました。ポルトガルの装飾タイル、アズレージョがレトロでたいへんゴージャスな雰囲気の内装でした。料理も当たりでした。ただ、ポルトガル料理は私にはどうも単調で、どこに行っても同じようなメニューしかなく、すぐに飽きました。
続く。
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