デュッセルドルフの麺処「匠」2011/04/26 23:59

ドイツは観光地の一部を除き、祝祭日には基本的に全てのお店が閉まってしまうのですが、「匠」は無休で営業していました。他に選択肢が乏しいせいもあるのか、昼12時の開店前にはもう行列ができていました。


真面目に取った鶏ガラ・とんこつスープと、札幌から直送しているちぢれ麺のハーモニーが、まさに至福のジャパニーズ。スープは塩、醤油、味噌から選べ、各々の「特上」(ちょっと高い)もあります。


これは醤油ラーメンに味玉とワカメのトッピングです。やっぱ、麺がええわ〜。スープは見た目よりもずっとあっさり味。特上にすると多少こってり感が増しますが、劇的な違いはありません。私的には普通の醤油で十分です。餃子や唐揚げのサイドメニューもきっちりジャパニーズなのが嬉しいです。もしかしたら、日本の激戦区でも勝ち残って行けるほどの力はないのかも知れないけれど、異国の地で食するには十二分過ぎる、正真正銘の「日本のラーメン」です。ほんと、ロンドンの町中に支店を出してくれないものかと切に思います。

余談ですが、店員に一人、(多分)ハーフのめちゃかわいいメガネっ子さんがいらっさいまして、だからどうこうするわけではないですが、うきうきとした気分で食事を楽しめました。(爆)

ちなみにデュッセルにはもう一件「なにわ」という老舗のラーメン屋があり、一度行ったことがありますが、味が日本風から離れ「Wagamama」化の方向に向かっていると感じたので、それ以降行ってません。


おまけでデュッセル旧市街の様子を少し。老舗のビアホールUerigeの前には昼も夜もいつも人だかりで、皆さんアルトビアを立ち飲みしてます。ロンドンのパブをちょっと彷彿とさせますね。


幸い快晴に恵まれ(暑かったですが)、ライン川の向こう岸に沈み行く夕日が非常に奇麗でした。

デュッセルなんか観光に来る人はいないだろうと思っていたのですが、旧市街はけっこうな人出で予想外にたいへんにぎわっていました。日本人の旅行者も意外とたくさんいて、家族連れが多かったので、多分オランダ、ベルギー、ルクセンブルク等の近隣諸国から車で来ている駐在員の人々なんだろうなあと勝手に想像しました。

今年も白アスパラガスの季節2011/04/25 23:59

イースター連休は家族でデュッセルドルフに行ってました。何故デュッセル?とは人によく聞かれたのですが、何と言ってもこの季節、白アスパラ(Spargel)を確実に食するにはドイツ圏に行かねばなりません。デュッセルは特に観光客が好んで行くような場所ではありませんが、私は仕事で何度も行ってるものの家族は行ったことがなかったのと、ケルンには今まで行ったことがなかったので、やはり大聖堂を一度は見てみたいということで、決めました。日本と同じようなラーメンが食べれるよ、というのも高ポイントでした。

まずはデュッセルドルフ中央駅から徒歩圏、Oststrasse沿いにあるSchumacherから。自家製アルトビアが有名です。



白アスパラ・オランデーズソースのハム添えです。どの店もメニューは代わり映えしません。ソースはバターかオランデーズ、添え物の肉はスモークハムかシュニッツェルが選べます。

次も著名なレストラン、デュッセルドルフ旧市街にあるZum Schiffchen。ここのアルトビアはFrankenheimです。




白アスパラもさることながら、牛テールの煮込み料理も濃いい味でしたがたいへん美味でした。

最後はケルンの大聖堂の近くにあるFrüh。ここも歴史があって有名なビアホールです。ケルンビールもデュッセルと同様1/4リットルの細長いグラスでこまめにオカワリしながら飲みますが、ビールの中身は相当違い、ケルンのは黄色のピルスナー系です。デュッセルの人はいつもケルンのビールを馬の小便と言ってバカにしています。(隣人は得てして仲が悪いものですが)



今回のランキングは、アスパラの質・太さとソースの味ではZum Schiffchenがベストだったのですが、ゆで加減では意外とFrühの絶妙さが最高でした。いずれにせよたいへん美味で、今年もこれが食べられて幸せ〜、という言葉に尽きるのは言うまでもありません。

フィンランドとドイツ2011/01/21 23:58

ちょっと長めの出張でした。意外なことにどちらもユーロ圏なので(北欧は通貨が違うというイメージでした)、通貨はユーロ一本でOK。


まずは初のヘルシンキ。自分が今まで訪れた都市の中で最北です。マイナス15℃の世界を覚悟していたのですが、気温が0℃くらいまで上がって、雪混じりの雨が降っていました。これで人通りのある場所の雪はけっこう流されてしまったのですが、少し冷えると地面はツルツルになり、非常に危なかったです。写真は朝ちょっとだけ街歩きした際に撮った、デパートSTOCKMANN前の「三人の鍛冶屋像」。しかし、フィンランドは500万人くらいしか人がいないのにデパートやショップはたいへん充実していそうな感じです。夏場には相当な人が集まってくるんでしょうか。

フィンランド語はハンガリー語と同じウラル語族に属し、アクセントが原則単語の頭にくるという共通点もあるためか、会話を音楽として聴いたとき、音の響きがハンガリー語に大変よく似ています。スペルを見ると全く違う言語なのですが。ホテルで朝食を取っているとき、隣りのテーブルの人の会話を、やっぱりハンガリー語と似てるよなあと思いながら漫然と聞いていたところ、よく聞くと本当のハンガリー語でした。ハンガリー人の客だったのでした。


さらに北に向かう同僚と別れ、私はドイツのドレスデンへ南下。ここは昔、車で通過したことがあるだけで滞在は始めて。夕食時に旧市街を歩きましたが、いかにも東独らしい雰囲気で、質素で落ち着いた町並でした。ただし完全なオフシーズンで、人通りが少なく、街灯も暗くて、何と淋しいことよ。ゼンパーオパーも公演がなく、火が消えたようにひっそりと佇んでいました。またいつか、ここでオペラかコンサートを聴きたいものです。

夜は10℃くらいで温かかったのに、朝は雪が降っていました。午前中さらに寒い山の中に出張に行ったあと、フライトでミュンヘンへ。南下しているのにどんどん寒くなって行きます。


さすがにミュンヘンはドレスデンとは打って変わり、明るくて人通りが絶えません。シンボルのフラウエン教会は片方の塔が工事中でした。


ホフブロイハウスも相変わらずの大賑わい。白ソーセージが売り切れだったのが残念でした。


ICEに乗りウルムへ。さらに寒くなり、雪が舞っていました。時間がなく今回も町は見れませんでした。


その後、デュッセルドルフへ。定番のシューマッハーでアルトビアをしこたま飲みました。


最後はドルトムント。ドイツ人同僚に何があるのか聞いたら、何もないよという話だったのですが、賑やかなショッピングストリートがあり、デパートがいくつもあり、大きな教会があり、音響の素晴らしいコンサートホールがあります。観光で訪れる場所ではありませんが、人々の普通の生活が感じられる、活力のある町でした。雪の舞う夜はそのコンサートホールで、先週聴いたばかりのブダペスト祝祭管を観賞。曲は念願のバルトーク「青ひげ公の城」、この上なく磨き上げられた最上質の演奏で、最後は満員の聴衆が総立ちの拍手で歌手・指揮者・奏者を讃え、たいへん幸せな気分で会場を後にしました。

毎晩ホテルを移動する慌ただしい旅でしたが、何とか乗り切りました。おかげで帰還後その足で見に行ったロイヤルバレエ「白鳥の湖」は、けっこう体力的につらかったです。

しかし、極寒のヘルシンキから始まって徐々に温かい方へ移動するはずが、日を追うごとにどんどん寒くなって行ったのは、いったいどういうことよ。

ベルリン2010/09/24 23:59

出張でベルリンに行ってきました。8年半ぶりですが、今回はうろうろする時間が全くなく残念。旧東側とか、もっと歩いてみたかったんですが。

しかし話は変わりますが、ヒースローのIRIS(虹彩認証システム)は今日も閉まっていて、せっかく登録したのに使う機会がほとんどありません。おまえら、やる気あんのか、と。

Spagel(白アスパラ)2010/06/17 07:24

先日のバンクホリデーに休暇でドイツのニュルンベルクとバンベルクへ旅行、その後すぐにデュッセルドルフとミュンヘンへの出張があったため、おかげで今年は合計8回、旬のシュパーゲルを飽きるまで食べることができました。

Spagel Heilig Geist Spital

ニュルンベルク旧市街のHeilig Geist Spitalで食べた定番オランデーズソース、子牛のステーキ添え。

Spagel Schumacher

デュッセルドルフのSchumacherビアホールではシンプルにバターソースで。ここは料理もさることながら何よりビールが上手い!1/4リットル単位でフレッシュなグラスをおかわりできるデュッセルドルフスタイルが、最初から1リットルどんと来るミュンヘンスタイルより、私は好きです。

写真を撮り損ねたけど、バンベルクのSchlenkerlaビアホールで食べたシュパーゲルが一番美味しかったです。名物のスモークビールは、ちょっと私の好みではありませんでしたが。

こっそり持ち帰ってきた細身のシュパーゲル(約1kg)で妻がポタージュスープを作りましたが、冷製で食するとアスパラの風味がさらに増して非常に美味、という嬉しい発見が今回ありました。あー、もうすぐ旬が終わってしまうのは残念でなりませんなー。

それにしても、ロンドンでは結局白アスパラを一度も見かけなかったです。ドイツマーケットに行かないと買えないみたいですが、イギリス人が全く興味を示さないのはちょっと不思議です。