演奏会から足が遠のいてしまう理由2013/10/27 01:00


1ヶ月以上あいてしまいました。帰国後何かとずっと忙しいというのもありますが、元々演奏備忘録の写真付きバージョンのようなつもりで書いていたブログなので、演奏会に行かないとめっきり筆無精になってしまいました。

一昨日は池袋まで慶應ワグネルソサイエティオーケストラを聴きに行く予定だったのですが、台風27号の影響で帰宅の時間帯にちょうど大雨になるという予報を見て、先日の26号のときの電車の乱れ具合を思い出し、終演ごろにあんな事態になると帰れなくなってしまうので、大事を取って断念しました。結果的には、最後まで聴いていても多分全然問題なく帰って来れたと思いますが、まーしゃーないです。原因は違いますが、今度のハーディング/新日フィルのマーラー第7番も、チケット買ってたのに仕事の都合で行けそうにないし、音楽生活は一気にプアになってしまいました…。

演奏会に前ほど足繁く通えない要因は何だろうかと、可能性を真面目にいろいろと考えてみました。私の意見なんで、主にフルオーケストラについての考えです。

アーティストの質が低い:
これはホンネで言って、その通りかと。アヴェレージで見てロンドンとは比べ物にならないのは、言っても仕方がないところ。ただしこれは覚悟していることだし、心打たれる「音楽」に遭遇するにも、まずは聴きに行かないと始まらないと思っているので、アーティストの質は大きな要因ではないかなあ。

チケットが高い:
LSOをかぶりつき3千円、ベルリンフィルでも6千円で聴けていたのと比べたら、そりゃー日本のチケットは高いと言わざるをえない。しかし、チケット価格の絶対値よりも、ほとんどがS席になっているようなふざけた価格設計のほうに憤りを感じます。お金をフンパツすれば良い席に、節約すればそれなりの席に、奏者や曲目への思い入れに応じてリーズナブルなチョイスができるきめ細かい価格設定は、欧米ならどこでも普通にやってることと思いますが、日本はどうしてこうもぼったくり体質なのだろう。

チケットが探しにくい:
ロンドンでは毎年春先にバービカン、サウスバンク、ROH、ENOあたりの年間スケジュールとBBCプロムスをチェックしとけば、ローカルに外タレ含めて1年半先くらいまでのコンサート予定をほぼ全て決められて、しかも一気通貫でチケットも買えて良かったのですが、東京ではどうやったら良いんでしょう?各ホール、各楽団のホームページでチェックしても、情報が探しにくい上に、あまり先の予定は載ってないし、チケットも買えない。チケットは大概チケット販売専業サイトで買うことになりますが、チケット屋ごとに持っている席が違うのが腹立たしい。より良い席を求めて毎回いちいち全てのチケット屋サイトをチェックして回れと言うの?ロンドンだと、例えばLSOのチケットはLSOとバービカンどちらのサイトからも買えましたが、データベースは同一でした。

チケットのリターンができない:
予定が変わって行けなくなったチケットを無駄にしないため、手数料を払って交換やリターンができるシステムはヨーロッパでは一般的でしたが、日本では一切返品交換不可、個人的に売買するしか手がないみたいです。このリスクが「とりあえずチケットを買っちゃう」マインドを著しく下げているのは間違いない。

演目が面白くない:
実のところ、一番の要因はこれかも。どのローカルオケも、どの外タレも、毎シーズン判で押したような定番人気曲プログラムばかり。日本人作曲家の新作ばかり集めたようなチャレンジングな企画もあるにはありますが、両翼に振れ過ぎです。別に振れてもいいんですが、普段の定期演奏会も、もっと保守と革新のバランスが取れた選曲にできないものでしょうか。単に私の趣味が偏っているだけかもしれませんが、実際、そそられるプログラムがほとんどないのだから仕方がない。

ホールの音響が悪い:
NHKホールや国際フォーラムのように元々コンサートホールじゃない場所は除き、東京のホールのレベルはむしろ高いでしょう。ロンドンでもロイヤルフェスティバルやロイヤルアルバートの上のほうの席は酷いもんでしたから、それに比べたら日本のホールの平均点はまだましなんじゃないでしょうか。

ホールのアクセスが悪い:
幸い、今の職場からは東京・川崎の主要ホールで行きにくいところはありません。

時間がない、仕事が忙しい:
これも大きな阻害要因ですが、そもそもチケットを買えてないので、これが一番とは言えませんなー。本当にその気があれば、忙しい中にも何とか時間をやりくりして通うのは十分できることです。

開演時間が早い:
平日、ロンドンのころよりも退社時間は遅く、開演時間は早くなってますので、余裕がないのは確かですね。せめて7時半にしてくれないかなあ…。

ということで、オチはないですが、冒頭の写真はもっと脈絡なく、ニューヨークのエイヴリ・フィッシャー・ホールです。