マダム・タッソー蝋人形館2013/04/07 23:59

言わずと知れたロンドンの観光名所、マダム・タッソー蝋人形館。初めて来たのは20年以上前の学生時代。今回は8年ぶりの4回目になります。このくらいの頻度だと来るたびに中身がガラッと変わっているので新鮮です。しかし8年前にも一緒に来た娘は、来たことすら憶えていなかった…。


それにしても相変わらずの混雑ぶり。行列を避けて、あらかじめ時間指定の前売りチケットを買っておきました。まともに並ぶと入場までに2時間待ちは覚悟しなくてはならないそう。


ロイヤルファミリーはいつの時代でも人気のアイテム。記念撮影用にブロックされていたので近づけませんでした。


この人たちは、いつ来ても変わらぬアイテムの一つです。


エイミーとフレディー。このフレディーは、その昔ピカデリー・サーカスにあり、2001年に閉鎖されたマダム・タッソーの別館「ロック・サーカス」に置いてあったものではないかしら。ポーズは少なくとも同じだ。前回来たときは気付かなかったなあ、なかったと思う。


前回なかったアイテムのひとつ、レディ・ガガ。


ビヨンセは、8年前すでに、最初の部屋の一番目立つところにありました。そのときとポーズもほとんど同じだけど、さすがに人形は作り直しているでしょうねえ。


今回一番意外だったのは、何故かいつもペアにされてるこの人たち。特に右の人は、これまで見たときは比較的目立たない場所でひっそりと主張していたのに(それでもユダヤ系の客から人形が傷つけられたりという事件はあったらしい)、今回はセットまで付けて、観光客向けの記念撮影アイテムにされてる。こうなるとこの人もすっかり名誉回復されてしまったように見えて、時代は変わったものです。


さて、ロンドンのマダムタッソーのメインイベントと言えば、何といっても「恐怖の部屋」。この蝋人形館の原点でもある残酷な展示は、ここでしか見られません。以前はその一部が有料別料金でお化け屋敷みたいになっていましたが、今は「Scream」と題してフリーになってました。中身はやっぱりお化け屋敷でした。

以下2枚はグロ画像になりますので、興味のある方だけめくってください。


フランス革命の最中、ギロチンではねられた国王、女王、貴族の首のデスマスクを取り、蝋人形を作成したのがマダム・タッソーの原点。家庭教師としてヴェルサイユ宮殿に住み、王権側の人間として自らが処刑される寸前だったのを救ったのが、彼女の蝋人形師としての腕前だったそうです。


左から、ルイ16世、マリー・アントワネット、ジャン=バティスト・カリエ、ジャック・ルネ・エベール、マクシミリアン・ロベスピエールの、各々ギロチンではねられた首。20数年前に初めてこれを見たとき、むくんで、つるんと生気がなく、でも意外と落ち着いたその顔がかえってリアルで衝撃的だったのを憶えています(ただ、処刑時のマリー・アントワネットの髪がこんなに長いのは史実と違うのではなかろうか)。左の2人は言うまでもなく王権側の人間で、1793年に処刑されていますが、右の3人は革命を起こした側の人々なのに、翌年の1794年には早速断頭台に上げられてます。私は理系ですし、世界史も選択してなかったのでフランス革命の知識は極めて乏しいですが、血に飢えた人々が跋扈した乱世だったのだな、ということは、このフィギュアだけで十分に感じとれます。

一通り蝋人形の展示が終わると「Spirit of London Ride」というライド型アトラクションに移りますが、撮影禁止だったので写真はありません(YouTubeには隠し撮り動画がいっぱいアップされてますけどね)。ナレーションは日本語も選べました。

今はさらにその後に、かつてプラネタリウムだった設備を使って「Marvel Super Heroes 4D」と称する立体映像のアトラクションが追加されてました。ちょうど最近「Avengers」にハマっている娘は、もう大喜び。


劇場の入れ替えを待っている間、外にはマーヴェルのカトゥーンキャラクターがお客を迎えます。これは本編には出て来ませんが、ファンタスティック・フォーのインヴィジブル・ウーマン(ピンボケご免)。


本編にも出てくるアイアンマン。架空のキャラクターが一律ダメとは言いませんが、ここまでメカニックだと蝋人形で作る意味が果たしてあるのかどうか…。

なお「Marvel Super Heroes 4D」の本編は、3D映画に椅子を振動させたり水しぶきをかけたりなどの各種効果を加えて(だから「4D」)、なかなか楽しめました。前売りでも£25くらいするチケットは今でも高いと思いますが、コストパフォーマンスは若干上がったのではないかな。個人的にはプラネタリウムが懐かしいですが…。

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