easyJetでエディンバラへ2011/07/10 23:59

週末にスコットランドはエディンバラへ、1泊ミニ旅行に行ってました。何故エディンバラか?家族がスコットランドに行ったことがなく、冬に行くのは厳しそうなので、夏が終わる前に何とか行ってみようかと。

今回はeasyJetを使いましたので、早朝4時に車を飛ばしてルートン空港へ。ロンドンの空港で実はルートンだけ今まで使ったことがなかったのですが、道路さえ混んでなければ車のアクセスは悪くないですね。空港カウンタは、ガトウィックと同じく、早朝から人人人の洪水です。早めに空港に着かれることをお勧めします。ともあれこれでロンドンの5つの空港は遅ればせながら全て制覇しました。

幸いeasyJetは定刻よりむしろ早めに到着しました。私自身、エディンバラは2004年に仕事で訪れて以来、7年ぶりです。ホテルに荷物を預けて早速、朝一番でエディンバラ城を目指します。


開門したばかりの時間でしたが、すでに多数の観光客が。どんよりとした空がいかにもスコットランドです。気温も17℃くらいで、ロンドンよりずっと肌寒いです。


天気予報では一日Heavy Rainだったのですが、晴男の私のおかげで、城の上まで登ったころには幸い晴れ間が広がってきました。ここから見下ろす新市街や遠くの牧草地は、なかなかの眺めでした。

一通り城内を歩いた後、次の目的地の「スコッチ・ウィスキー・エクスペリエンス」へ移動。城の門を出てすぐの場所です。ここは7年前とはずいぶん様変わりしていました。スコッチウィスキー製造方法のツアーがホーンテッド・マンションみたいな乗り物に乗って移動するアトラクションになっており、言語は日本語も選べました。その後のテイスティングも日本語オーディオガイドがあり、家族連れにはたいへん助かりました。また、テイスティングではスコッチの代表的な4地域(ローランド、ハイランド、スペイサイド、アイラ)各々の特徴的な香りがわかる「匂いシート」があったり、どの地域を試したいか選べるところが昔と比べてずいぶんアップグレードされていました。


ツアーの最後に案内されたウィスキーコレクションルーム。珍しい変わり種ボトルも多数あり、圧巻です。

次はグラスマーケットまで下りて来て、「マギー・ディクソンズ」パブでランチ。


「地球の歩き方」によると、グラスマーケットは今でこそパブやショップが建ち並ぶ繁華街ですが、かつては処刑場として使われていたそうで、また、バークとヘアによる猟奇的な連続殺人事件が起こった場所でもあるとのこと。この「マギー・ディクソンズ」にしても、吊るし首になれど死ななかったという伝説の女性の名前から由来しているそう。まあ、そんな血生臭い逸話には、イギリスではどこでも3歩歩けばぶちあたります。



確かに、店内には食欲を殺ぎそうなおどろおどろしいディスプレイが飾られていますが、料理は至って普通のパブ飯でした。

エディンバラにはもう一人、「ジキル博士とハイド氏」のモデルとなったディーコン・ブロディという実在の市会議員がおりまして、その名を冠したパブやカフェも目抜き通りにいくつかありました。


このパブはいつも観光客でいっぱいでした。


プラプラ歩いていると、美味しそうな豚の丸焼きが!この身をほぐしてパンに挟んだサンドイッチが大人気で、いつ見ても行列ができていました。私も試しましたが、今回のエディンバラ旅行で一番美味しかったかも。欲を言えば、カリカリの皮も挟んで欲しかったですが。


午後には予報通りバケツをひっくり返したような大雨が来て、ホテルに避難。けっこう長く降っていましたが、夕刻には上がったので、まだ日のあるうちに目抜き通りのハイ・ストリートをちょっとお散歩。右に見えるいかついゴシックの教会は、聖ジャイルズ大聖堂です。


翌日は朝からスコティッシュ・ナショナルギャラリーを見に行きました。広くないですし、特筆すべき大傑作が所蔵されていることもありませんが(と思う)、ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ティッツィアーノ、デューラー、エル・グレコ、ルーベンス、レンブラント、フェルメールから、モネ、スーラ、セザンヌといった印象派まで、さらに地下には地元スコットランドの画家のギャラリーもあり、幅広く質の高い作品を展示していました。

一通り見た後は美術館のレストランでランチを食べて、ロンドンに帰りました。行動範囲は狭かったですが、1泊旅行でレンタカーも借りてないので、まあこんなもんでしょう。

ちなみに帰りのeasyJetも遅延なく出発・到着したので、アイスランドの火山がまた活発になってきているというニュースを読んで戦々恐々としていた我々にはラッキーでしたが、帰りの便のゲートで搭乗を待っていると、アナウンスがあって入り口に並んで待っているその最中に機体が到着したのでびっくりしました。着いたばかりの飛行機から乗客が続々と下りてきて、下り切ったら間髪入れず次の乗客の搭乗開始。easyJetは、荷物カウンタの人も含めてそのクールでてきぱきとした動作はたいしたものですが、飛ぶと決めたからには何が何でも飛び立って、何が何でも着陸する、と見える姿勢が怖かったです。実際にはもちろん独断で離着陸をやっているわけはないでしょうが、ちょっと引いてしまいました。easyJetは使わないわけではありませんが、知人から超大幅な遅延や突然のフライトマージといったトラブルの話をたくさん聴いたので、出張でもプライベートでも、できるだけ避けてきました。今後も、なるだけ避けたいという思いを強くしました。


おまけ。右から、ローカルのビール、サイダーと、Irn Bruというスコットランドの炭酸清涼飲料水(めちゃ甘い!)。


ご存知の通りスコットランドの通貨はイングランドと同様スターリング・ポンドですが、紙幣は独自のデザインです。一番右は7年前にもあった10ポンド札ですが、他二つは今回初めて見ました。ずいぶんカラフルに変わったんですねえ。スイスフランみたいだ。