プラター遊園地とマダム・タッソー・ウィーン2011/06/02 08:06


動物園の翌日、娘が今度は遊園地にまた行きたいなどとぬかし、これまた5年ぶりくらいにプラター遊園地に行ってみました。「第三の男」にも登場したレトロな大観覧車はウィーンの観光シンボルの一つになっています。


かつては移動遊園地の寄せ集めのようで、極めてシャビーな雰囲気を漂わせていたのですが、この5年の間にまるでディズニーランドのように整備され、小奇麗になっていたので驚きました。


娘がここに来たがった最大の理由はこの生馬メリーゴーランド。かつてブダペストに住んでいたころ、ウィーンまで買い出しに来る度にここを訪れ、娘は大喜びで乗馬体験をしておりました。馬の数は3頭に減ったものの、今でもやっていたのでほっと一安心。しかも値段は5年前から据え置きの1回2.5ユーロ。


今回初めて乗ってみたのは、円形のボートに乗って水流の中を下っていく急流滑りのようなアトラクション。似たようなのにどこかで乗ったことがあるぞ、と思い、後で記憶を辿って調べてみましたら、アナハイムのDisney California AdventureにあったGrizzly River Runですね、これは。かなり高いところまで上り、途中とんでもない早さで回転して振り落とされそうになるので、意外と怖いです。


今回は乗りませんでしたが、回転系の絶叫コースター。よく見ると、今年死亡事故を起こした後楽園遊園地の「スピニングコースター舞姫」とほぼ同一タイプのコースターですね。以前乗った際は固定バーが甘くて飛び出そうに感じたので、それ以降危ないので避けていました。くわばらくわばら。


ヨーロッパの遊園地は日本とは造形のセンスが相当違うので、細部を見ていると飽きません。下なんかもなかなかいい味出しています。




日本の子供向け遊園地だったらまずあり得ないエグさです。ちなみにこれはバイキングのような振り子系の乗り物でした。



怖そうでちっとも怖くないお化け屋敷も健在でした。

今回最も驚いたのは、プラター遊園地内にマダム・タッソーの蝋人形館ができていたこと。全く知りませんでした。ロンドンの本家はいつも大行列ができていて、並ぶのを躊躇してしまいますが、ウィーンは平日ということもあってすいていたので、ものは試しと入ってみました。入場料は大人18.5ユーロ。ロンドンの28ポンドというぼったくり値段よりはずいぶんと良心的です。


エリザベス女王、オバマ大統領、メルケル首相、マイケル・ジャクソン、レディ・ガガといった定番中の定番はもちろんロンドンにも置いてあるのでしょうが、オーストリアならではの蝋人形も多数ありました。ウィーンと言えば、やっぱりシシー(エリザベート皇后)は欠かせないでしょう。


これはグスタフ・クリムト。


誰だろうと思ったら、Der KommissarやRock Me Amadeusが世界的にヒットしたオーストリアの歌手、Falcoでした。渋い!この人形があるのは世界でもここだけでしょうね。

他にもフランツ・ヨーゼフ1世やモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトのような歴史上の人物に加え、オーストリア人のスポーツ選手・タレントが多数いましたが、ほとんどは知らない人なのでよくわからず。


ご存知、クィーンのフレディ・マーキュリー。20年前初めてロンドンに旅行で来たときは、マダムタッソーの姉妹館としてロックサーカスというミュージシャンばかり集めた蝋人形館がピカデリー・サーカスにあり、フレディ人形とツーショットで写真を撮ったのがよい想い出でしたが、その後ロックサーカス自体がなくなってしまい悲しい思いをしました。

あっという間に見終わってしまったという印象です。やはり値段なりの内容しかないのでしょうか。もちろん蝋人形のクオリティは相当なものですが、何だか著名人ばかりでお茶を濁しており、ロンドンの本家では最も見応えがある(と私が思う、何せマダム・タッソーの原点ですから)、処刑と犯罪に関する展示が一切なかったのが残念でした。というわけで、ロンドンのマダム・タッソーも久々に見たくなってしまいました。

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