イギリスは欧州にあらず ― 2016/06/25 01:26
ホイットスタブルで牡蠣三昧 ― 2013/04/18 23:59
イングランド南東部のホイットスタブルWhitstableはローマ時代から続く牡蠣の名所。毎年7月にはオイスターフェスティバルが開催され賑わうそうですが、そんな先まで待ってられぬと、週末に小旅行してきました。
ホテルを探したところ、町中にはバンガローみたいな海の家かB&Bしかなく、所謂ホテルと呼べるのはこのMarine Hotelが唯一のようでした。町の中心からは徒歩15分くらい離れていますが、静かな海沿いの良い環境でした。部屋も、まあ奇麗で快適です(冷蔵庫はなかったけど)。
ホテルから町中まで歩いて行く途中に、こぢんまりとしたお城を見つけました。こんなところにお城があるとは。説明を読むと、copperasという染料を鉱石から取るための鉱山と製錬所があって15世紀の昔から栄えていた場所だそうです。
かわいらしいミニチュアのようなお城。小さいながらも立派な矩形で威厳があります。
町中の港に行くと生牡蠣の屋台を発見。早速試しに岩牡蠣半ダースを食す。思ったより小さいなあ…。あっという間に食べてしまったので写真がないです。
とりあえずローカルエールをたのんでみて、メニューに目を通すと、何と牡蠣がない!
まあでもせっかく入ったので、ムール貝ワイン蒸しを食べてみました。非常にふわっとソフトな仕上がりで美味しかったのですが、ちゃんと火が入っていたのか、ちょっと心配。
娘が食べたスモークドハドックのグリル、典型的な素朴イギリス料理です。ここは料理は美味しいので、これで牡蠣があれば言うことないのですが。
Samphireでは一皿で抑えておき、すぐに隣りのWheelers Oyster Barへ移動。
テーブルはいっぱいだったのでカウンターに座りました。奥のテーブル席は数が少なく、常に満杯状態のようです。
ショーケースにはオードブル系のシーフードがぎっしり並んでいますが、目もくれず、我家の目当てはあくまで牡蠣(でも妻は「これ何?」と聞いて、エビの素揚げを試食させてもらっていましたが)。
牡蠣のお供にワインを頼もうとしたら、カウンターで受けられるのは総菜だけなので、向かいの酒屋で買って来てもかまわないよ、と。一瞬目が点になりましたが、持ち込み上等、向かいでSancerreのボトルを買って来ました。
ロックオイスター、ネイティブオイスター(ブロン系)、カキフライを注文。牡蠣を目の前にするとまたもやあっという間に食べてしまい、残骸の写真しか撮れませんでした…。生ももちろん美味ですが、フライ(というよりはフリッター)は逆に日本以外ではお目にかかれないので久々に食べることができ、たいへん満足しました。ウスターソースをちょっと付けると牡蠣の風味がさらに引き立ちます。
一旦ホテルに戻り休憩後、夕食へレッツゴー(うちの旅行は基本的に飲み食い中心に構成されております)。お昼どきから目をつけていた、フィッシュマーケットの2階にあるThe Crab & Winkle Restaurantに行ってみました。
外から見た印象と違い、なかなか洒落た内装です。
今度は何とか食べる前に写真を撮りました。ロックオイスター、美味しかったのでおわかりをしてしまいました。私的にはネイティブよりロックのほうが濃厚で美味しかったです。
こちらはフリッター。牡蠣は火を通すと独特の海臭い風味が広がってきて別世界の味になるのが奥深い。日本のカキフライは最も優れた牡蠣の調理法と個人的には思っています。
タルボットのグリル、クリームソース。
プレイスのグリル、ガーリックバターソース。
コッドのフィッシュ&チップス。イギリスのシーフードらしくシンプルな調理法にシンプルな味付けの料理ばかりですが、どれも素材が新鮮で(魚市場の上だからあたり前)美味しかったです。
デザートのチョコムースとレモンタルト。
シーフードに飢えた人は、日帰りドライブだとワインが飲めないので、一泊旅行くらいでホイットスタブルに行ってみるのがオススメです。オイスターフェスティバルにも、行ってみたいなー。
ストラットフォード・アポン・エイヴォン ― 2012/09/11 07:15
このところ忙しくて、プロムス終盤戦の備忘録がだいぶ書き溜まってしまいました。それはまあボチボチやるとして、週末あまりに天気が良かったので、こんな天気も今年はもう最後だろうと、思い立ってストラットフォード・アポン・エイヴォンまでドライブしてきました。イギリス国内には極めて疎い我が家ですから、ここに来るのはもちろん初めて。
ここは言わずと知れたシェークスピアの生まれ故郷で有名で、本人や奥さんの生家が観光コースになっています。上はシェークスピアの生家。日本でいうと豊臣秀吉の時代の家ですから、ちょっと押したら崩れそうなのも、むべなるかな。
隣りの建物に入り口があり、短いビデオを2本見た後で中庭に抜け、実際の生家へとルートが続きます。生家の中は撮影禁止でしたが、最初の部屋で説明員が丁寧な解説をしてくれます。
中庭では役者さんによる寸劇をやってました。もちろん題材はシェークスピアでしょうけど、私はその方面にうといので、何の劇かは分からず。上の場面は「ロメオとジュリエット」でしょうか。
天気が良いので町は観光客でいっぱいでした。車だったのでパブで飲めなかったのが残念。
アンティークショップなどをもっとゆっくり見たかったですが、帰りの渋滞を恐れて、早々に切り上げ帰宅しました。
キングス・クロス駅から ― 2012/03/19 23:59
珍しくイングランドへの出張でした。キングス・クロス駅から列車に乗るのは初めてですが、何となくハリー・ポッターを想像して気分がハイになります。
この駅はリニューアル新装開店、なんだそうですが、その前を知らないのであまり感慨深いものは感じませんでした。私がロンドンに来たときにはこの駅はすでにそこら中で工事だらけでしたので。9 3/4ホームもへんぴな場所に移設されてましたし。
行き先はヨークシャーでした。泊まったホテルは上のようにレンガ造りの趣きのある建物。屋内も古い伝統的なスタイルだったので(要は穴だらけ)、夜中にネズミが出て来ないか、気が気ではありませんでした。
我が家は家族旅行というと「飲み食い」がメインイベントになるので、イギリス国内は検討の対象に上ることも実はほとんど皆無。泊まりの出張もまず無いので、イギリス国内でホテルに泊まるのは昨年夏のエディンバラ以来。朝食でキッパーを頼んでみると、キッパーだけが2切れポポンと皿に乗って出てきたのは、ちょっとたじろぎました。
帰りの列車を待つプラットフォームから見た風景。夕方にも見えますが、実は朝です。
高いビルもなく、本当にのどかなんですよねえ。
easyJetでエディンバラへ ― 2011/07/10 23:59
週末にスコットランドはエディンバラへ、1泊ミニ旅行に行ってました。何故エディンバラか?家族がスコットランドに行ったことがなく、冬に行くのは厳しそうなので、夏が終わる前に何とか行ってみようかと。
今回はeasyJetを使いましたので、早朝4時に車を飛ばしてルートン空港へ。ロンドンの空港で実はルートンだけ今まで使ったことがなかったのですが、道路さえ混んでなければ車のアクセスは悪くないですね。空港カウンタは、ガトウィックと同じく、早朝から人人人の洪水です。早めに空港に着かれることをお勧めします。ともあれこれでロンドンの5つの空港は遅ればせながら全て制覇しました。
幸いeasyJetは定刻よりむしろ早めに到着しました。私自身、エディンバラは2004年に仕事で訪れて以来、7年ぶりです。ホテルに荷物を預けて早速、朝一番でエディンバラ城を目指します。
今回はeasyJetを使いましたので、早朝4時に車を飛ばしてルートン空港へ。ロンドンの空港で実はルートンだけ今まで使ったことがなかったのですが、道路さえ混んでなければ車のアクセスは悪くないですね。空港カウンタは、ガトウィックと同じく、早朝から人人人の洪水です。早めに空港に着かれることをお勧めします。ともあれこれでロンドンの5つの空港は遅ればせながら全て制覇しました。
幸いeasyJetは定刻よりむしろ早めに到着しました。私自身、エディンバラは2004年に仕事で訪れて以来、7年ぶりです。ホテルに荷物を預けて早速、朝一番でエディンバラ城を目指します。
開門したばかりの時間でしたが、すでに多数の観光客が。どんよりとした空がいかにもスコットランドです。気温も17℃くらいで、ロンドンよりずっと肌寒いです。
天気予報では一日Heavy Rainだったのですが、晴男の私のおかげで、城の上まで登ったころには幸い晴れ間が広がってきました。ここから見下ろす新市街や遠くの牧草地は、なかなかの眺めでした。
一通り城内を歩いた後、次の目的地の「スコッチ・ウィスキー・エクスペリエンス」へ移動。城の門を出てすぐの場所です。ここは7年前とはずいぶん様変わりしていました。スコッチウィスキー製造方法のツアーがホーンテッド・マンションみたいな乗り物に乗って移動するアトラクションになっており、言語は日本語も選べました。その後のテイスティングも日本語オーディオガイドがあり、家族連れにはたいへん助かりました。また、テイスティングではスコッチの代表的な4地域(ローランド、ハイランド、スペイサイド、アイラ)各々の特徴的な香りがわかる「匂いシート」があったり、どの地域を試したいか選べるところが昔と比べてずいぶんアップグレードされていました。
ツアーの最後に案内されたウィスキーコレクションルーム。珍しい変わり種ボトルも多数あり、圧巻です。
次はグラスマーケットまで下りて来て、「マギー・ディクソンズ」パブでランチ。
「地球の歩き方」によると、グラスマーケットは今でこそパブやショップが建ち並ぶ繁華街ですが、かつては処刑場として使われていたそうで、また、バークとヘアによる猟奇的な連続殺人事件が起こった場所でもあるとのこと。この「マギー・ディクソンズ」にしても、吊るし首になれど死ななかったという伝説の女性の名前から由来しているそう。まあ、そんな血生臭い逸話には、イギリスではどこでも3歩歩けばぶちあたります。
確かに、店内には食欲を殺ぎそうなおどろおどろしいディスプレイが飾られていますが、料理は至って普通のパブ飯でした。
エディンバラにはもう一人、「ジキル博士とハイド氏」のモデルとなったディーコン・ブロディという実在の市会議員がおりまして、その名を冠したパブやカフェも目抜き通りにいくつかありました。
このパブはいつも観光客でいっぱいでした。
プラプラ歩いていると、美味しそうな豚の丸焼きが!この身をほぐしてパンに挟んだサンドイッチが大人気で、いつ見ても行列ができていました。私も試しましたが、今回のエディンバラ旅行で一番美味しかったかも。欲を言えば、カリカリの皮も挟んで欲しかったですが。
午後には予報通りバケツをひっくり返したような大雨が来て、ホテルに避難。けっこう長く降っていましたが、夕刻には上がったので、まだ日のあるうちに目抜き通りのハイ・ストリートをちょっとお散歩。右に見えるいかついゴシックの教会は、聖ジャイルズ大聖堂です。
翌日は朝からスコティッシュ・ナショナルギャラリーを見に行きました。広くないですし、特筆すべき大傑作が所蔵されていることもありませんが(と思う)、ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ティッツィアーノ、デューラー、エル・グレコ、ルーベンス、レンブラント、フェルメールから、モネ、スーラ、セザンヌといった印象派まで、さらに地下には地元スコットランドの画家のギャラリーもあり、幅広く質の高い作品を展示していました。
一通り見た後は美術館のレストランでランチを食べて、ロンドンに帰りました。行動範囲は狭かったですが、1泊旅行でレンタカーも借りてないので、まあこんなもんでしょう。
ちなみに帰りのeasyJetも遅延なく出発・到着したので、アイスランドの火山がまた活発になってきているというニュースを読んで戦々恐々としていた我々にはラッキーでしたが、帰りの便のゲートで搭乗を待っていると、アナウンスがあって入り口に並んで待っているその最中に機体が到着したのでびっくりしました。着いたばかりの飛行機から乗客が続々と下りてきて、下り切ったら間髪入れず次の乗客の搭乗開始。easyJetは、荷物カウンタの人も含めてそのクールでてきぱきとした動作はたいしたものですが、飛ぶと決めたからには何が何でも飛び立って、何が何でも着陸する、と見える姿勢が怖かったです。実際にはもちろん独断で離着陸をやっているわけはないでしょうが、ちょっと引いてしまいました。easyJetは使わないわけではありませんが、知人から超大幅な遅延や突然のフライトマージといったトラブルの話をたくさん聴いたので、出張でもプライベートでも、できるだけ避けてきました。今後も、なるだけ避けたいという思いを強くしました。
ご存知の通りスコットランドの通貨はイングランドと同様スターリング・ポンドですが、紙幣は独自のデザインです。一番右は7年前にもあった10ポンド札ですが、他二つは今回初めて見ました。ずいぶんカラフルに変わったんですねえ。スイスフランみたいだ。
ストーンヘンジとソールズベリ ― 2011/05/07 23:59
ロイヤルウェディングの連休はバレエ(マノン)鑑賞もあったりして、旅行には出かけず自宅でおとなしくしておりましたが、せっかく天気もよいので、思い立ってまだ見ていないストーンヘンジまでドライブしてきました。
おー、本物だ。5000年も前に、誰がどうやって何のために作ったのか。実物の大きさを目の当たりにすると、便利な道具も機械も一切ない時代でもこれをやり遂げたとは、人間の問題解決能力はたいしたものだ、としみじみ感じます。
しかし、朝のロンドンは快晴だったのに、着いたら曇り空。でもこれくらいなら、英国的にはfine weatherですよね。
ちなみに、復元完成予想図はこんなのでした。
無事目的のものを見た後は、一番近い町のソールズベリでランチがてら少しぶらぶらしました。
町の見所は、イングランドで最も背の高いソールズベリ大聖堂。ミサをやっていたようなので中には入りませんでしたが、中には立派な回廊と中庭があって、なかなか見応えのある教会です。ショップも充実していました。
いかにも、といった古い家が建ち並んでます。手元にあった「地球の歩き方」には「思わず住んでみたくなるような古くて素敵な家々」と書いてありましたが、ロンドンのボロ古い家にずっと泣かされている我々は、別の意見を持っております。
帰り際、小川沿いをふと見ると、白鳥が雑草をついばんでいました。あんまりヘンなもん食べるなよ…。野生の白鳥をこの距離で見ることもなかなかないので、娘は興奮していました。後で調べるとこのコブハクチョウは図体が大きい上にけっこう獰猛らしいので、娘が思わず抱きつきに行ったりしなくて良かったです。
英国クオリティ ― 2010/12/22 23:59
土曜日の大雪のおかげで、うちの会社でも日本から、あるいは英国外の在欧州拠点からロンドンまでやって来た出張者が今だに足止めを食らっているとか、今週来るはずの重要な来客が来れなかったりなどの影響が出ております。
確かにロンドンっ子には大雪かもしれませんが、ドイツ人や、北海道を知ってる日本人にしてみれば全然たいしたことないレベル。これでフライト、列車、地下鉄が完全マヒしてしまうんだから、もう慣れたとは言え、この国のサービスクオリティはabsolutely unbelievableです。
確かに過去あまり雪が降ることはなかった土地柄かもしれない。でも、昨年も一昨年も大雪が降って同様にマヒしているわけで、4月にも原因は違いますが火山灰騒ぎで大混乱もしているわけで、そうでありながらも結局、誰もなーんにも対策をして来なかったというわけなのですね。
うちの会社の入っているビルのセントラルヒーティングが週末の間に壊れ、月曜日からずっと暖房が止まっています。月曜日に来るはずの修理業者は火曜日にも来ず、水曜日には来ると言ってやっぱり来ず、この三日間暖房なしの極寒オフィスで、みんな南極観測隊のような格好をして黙々と業務をしていました。かわいそうに、普段から寒さに弱いアラブ人のスタッフは早々に体調を崩し、病欠しています。そんな中、今朝は非常ベルの誤作動が何度もあって、その度に「誰かオフィスで焚火をしたに違いない」「外も中もどうせ寒さは変わらんし」などとブツブツ言いながら屋外まで避難させられ、修理は多分来年まで来ないと、もはや諦めモード。今週早々に休暇に入った人は本当にラッキーでした。
大英帝国が七つの海を支配していた「超先進国」だったのは遥か過去の話、今では「なんちゃって先珍国」と呼ぶのがふさわしいでしょう。
確かにロンドンっ子には大雪かもしれませんが、ドイツ人や、北海道を知ってる日本人にしてみれば全然たいしたことないレベル。これでフライト、列車、地下鉄が完全マヒしてしまうんだから、もう慣れたとは言え、この国のサービスクオリティはabsolutely unbelievableです。
確かに過去あまり雪が降ることはなかった土地柄かもしれない。でも、昨年も一昨年も大雪が降って同様にマヒしているわけで、4月にも原因は違いますが火山灰騒ぎで大混乱もしているわけで、そうでありながらも結局、誰もなーんにも対策をして来なかったというわけなのですね。
うちの会社の入っているビルのセントラルヒーティングが週末の間に壊れ、月曜日からずっと暖房が止まっています。月曜日に来るはずの修理業者は火曜日にも来ず、水曜日には来ると言ってやっぱり来ず、この三日間暖房なしの極寒オフィスで、みんな南極観測隊のような格好をして黙々と業務をしていました。かわいそうに、普段から寒さに弱いアラブ人のスタッフは早々に体調を崩し、病欠しています。そんな中、今朝は非常ベルの誤作動が何度もあって、その度に「誰かオフィスで焚火をしたに違いない」「外も中もどうせ寒さは変わらんし」などとブツブツ言いながら屋外まで避難させられ、修理は多分来年まで来ないと、もはや諦めモード。今週早々に休暇に入った人は本当にラッキーでした。
大英帝国が七つの海を支配していた「超先進国」だったのは遥か過去の話、今では「なんちゃって先珍国」と呼ぶのがふさわしいでしょう。
フォークストーンで化石拾い ― 2010/06/26 23:59
相変わらず女の子らしいものにはいっこうに興味を示さない娘との約束で、南東イングランド、ケント州の海岸沿いの町、フォークストーンまで化石探しに行ってきました。ロンドンから車で約2時間。良い天気でしたが風もあって酷暑ということはありませんでした。
イギリスには化石採掘できる場所が多数あり、情報サイトも豊富です。ざっと調べたところ、ロンドンから近くて確実に化石を拾えそうなところということで今回はフォークストーンを選びました。娘はこの日をずっと楽しみにしていて、「ティラノサウルスの爪を見つけるんだ」と、夢だけは壮大に持っておりました。
実際行ってみると、「ここが化石の海岸です」などと書いてある標識があるわけではなく、場所がわからなかったのでツーリストインフォメーションで聞いて、だいたいこのあたり、という砂浜まで何とかたどり着きました。
イギリスには化石採掘できる場所が多数あり、情報サイトも豊富です。ざっと調べたところ、ロンドンから近くて確実に化石を拾えそうなところということで今回はフォークストーンを選びました。娘はこの日をずっと楽しみにしていて、「ティラノサウルスの爪を見つけるんだ」と、夢だけは壮大に持っておりました。
実際行ってみると、「ここが化石の海岸です」などと書いてある標識があるわけではなく、場所がわからなかったのでツーリストインフォメーションで聞いて、だいたいこのあたり、という砂浜まで何とかたどり着きました。
足下の石を注意深く見ながら歩いていると、早速巨大な蜂らしき昆虫が入った石を発見。
ところが、その後が全く見つからない。ガイドによればここはアンモナイトの化石の宝庫であり少し歩くといくらでも拾える、という話だったのですが、小さい二枚貝らしき残骸が入った石が少し見つかっただけでした。一時間くらい探し回り、諦めて引き上げようとしたところ、たまたまやって来たイギリス人のおっちゃんが「ここには化石はないよ。あるのはむこうの岩場の方(上の写真を撮っている自分の背後の方向)。今は満潮で行けないから、子供連れなら潮が引くのを待ってから行けばいい」と教えてくれました。潮の満ち引きは多少懸念はしていましたが、やはりそうだったか…。
一旦町に上がってランチを食べ、今度は反対側からその「Copt Point」と呼ばれる化石スポットにアプローチしてみました。潮はだいぶ引いていて、娘と一緒にすべりやすい岩場を慎重に歩きながらも何とか到達すると、確かに、アンモナイトや貝類の化石はわんさか見つかりました。ただし、歩いているだけで簡単に拾える、というほど甘くはありませんでした。まず、ごろごろとした岩場を歩くので、小さい子供には危険でオススメできません。また、化石はたいがい粘土質の土の中に埋もれていますので、掘り出して土を洗ってやるまではそれが何なのかはっきりわかりません。我々が全くの素人だからなんでしょうが、見つかるのは部分的な破片ばかりで、大きなものはそう簡単には見つからないと思いました。
1.5cmの小さいものでしたが、本日で最も形が良かったのはこれです。初回としては、まあ満足でしょう。良い休日でした。
最近のコメント