英国クオリティ2010/12/22 23:59

土曜日の大雪のおかげで、うちの会社でも日本から、あるいは英国外の在欧州拠点からロンドンまでやって来た出張者が今だに足止めを食らっているとか、今週来るはずの重要な来客が来れなかったりなどの影響が出ております。

確かにロンドンっ子には大雪かもしれませんが、ドイツ人や、北海道を知ってる日本人にしてみれば全然たいしたことないレベル。これでフライト、列車、地下鉄が完全マヒしてしまうんだから、もう慣れたとは言え、この国のサービスクオリティはabsolutely unbelievableです。

確かに過去あまり雪が降ることはなかった土地柄かもしれない。でも、昨年も一昨年も大雪が降って同様にマヒしているわけで、4月にも原因は違いますが火山灰騒ぎで大混乱もしているわけで、そうでありながらも結局、誰もなーんにも対策をして来なかったというわけなのですね。

うちの会社の入っているビルのセントラルヒーティングが週末の間に壊れ、月曜日からずっと暖房が止まっています。月曜日に来るはずの修理業者は火曜日にも来ず、水曜日には来ると言ってやっぱり来ず、この三日間暖房なしの極寒オフィスで、みんな南極観測隊のような格好をして黙々と業務をしていました。かわいそうに、普段から寒さに弱いアラブ人のスタッフは早々に体調を崩し、病欠しています。そんな中、今朝は非常ベルの誤作動が何度もあって、その度に「誰かオフィスで焚火をしたに違いない」「外も中もどうせ寒さは変わらんし」などとブツブツ言いながら屋外まで避難させられ、修理は多分来年まで来ないと、もはや諦めモード。今週早々に休暇に入った人は本当にラッキーでした。

大英帝国が七つの海を支配していた「超先進国」だったのは遥か過去の話、今では「なんちゃって先珍国」と呼ぶのがふさわしいでしょう。