ロンドンフィル/エッシェンバッハ/テツラフ(vn):スペイン「風」の夜2010/05/22 23:59


London Philharmonic

2010.05.22 Royal Festival Hall (London)
Christoph Eschenbach / London Philharmonic Orchestra
Christian Tetzlaff (Vn-2)
1. Debussy: Iberia (Images, No. 2)
2. Lalo: Symphonie espagnole
3. R. Strauss: Don Juan
4. Ravel: Bolero

3度目のクリスチャン・テツラフ、今回もかぶりつき席で聴きました。この人は、もうとにかく半端なく上手い!大胆で芯の太い音ながら、細かい音の処理はいちいち丁寧で、全くスキの見当たらない、パーフェクトとしか言いようがない演奏でした。スペイン風メロディのエキゾチックな味付 けなども、歌いっぷりが完璧に計算し尽くされています。これこそが、お金の取れるプロ中のプロの仕事でしょう。アンコールをやってくれなかったのが残念でした。

最後の「ボレロ」は指揮棒を振らずに眼力だけでリードします。蛇に睨まれた蛙、もといスキンヘッドに睨まれたロンドンフィルは凝縮した音のみ出すことを余儀なくされ、各ソロがどれも素晴らしかったです。特にトロンボーンは最大の喝采をもらっていました。

その他、備忘録メモはここです。

コメント

_ つるびねった ― 2010/05/27 09:06

わたしはオーボエダモーレのソロが好きでした。ほんとエクサイティングなボレロでしたね。血がたぎる感じがなんともスペイン。

_ Miklos ― 2010/05/28 04:49

つるびねったさん、コメントありがとうございます。私はかぶりつき席で見ていたので、小太鼓の女性がけっこう美人だったのが実は一番ヒットでした。(笑)

ボレロで指揮者があえて「指揮」をしない、というのは、わりとよくあるスタイルみたいですね。緊張感を高め演奏者の潜在力を引き出すという意味では効果がありそうです。

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_ miu'z journal *2 -ロンドン音楽会日記- - 2010/05/27 09:02

debussy: ibéria from images
lalo: symphonie espagnole for violin and orchestra
strauss: don juan
ravel boléro
christian tetzlaff (vn), christoph eschenbach / lpo @royal festival hall

今日はふふふ、またまたフランスものね、と思っていたら、スペイン特集でした。と言ってもスペイン人の作曲家は出てこないんですが。シュトラウスのドンファンが入っていなければフランスものと言ってもいいんだけど、今年から男女...