ロイヤルバレエ・ライブビューイング:不思議の国のアリス2014/12/17 23:59


2014.12.17 Live Viewing from:
2014.12.16 Royal Opera House (London)
Royal Ballet: Alice’s Adventures in Wonderland
David Briskin / Orchestra of the Royal Opera House
Christopher Wheeldon (Choreography)
Sarah Lamb (Alice)
Federico Bonelli (Jack/The Knave of Hearts)
Alexander Campbell (Lewis Carroll/The White Rabbit)
Zenaida Yanowsky (Mother/The Queen of Hearts)
Christopher Saunders (Father/The King of Hearts)
Steven McRae (Magician/The Mad Hatter)
Eric Underwood (Rajah/The Caterpillar)
Philip Mosley (The Duchess)
Paul Kay (Vicar/The March Hare)
James Wilkie (Verger/The Dormouse)
Kristen McNally (The Cook)
Sander Blommaert (Footman/Fish)
Marcelino Sambé (Footman/Frog)
Meaghan Grace Hinkis, Beatriz Stix-Brunell (Alice's Sisters)
Michael Stojko (Butler/Executioner)
Luca Acri, James Hay, Solomon Golding (Gardeners)

今シーズンは日本におけるロイヤルオペラハウスのライブビューイング上映館がギリギリまで決まらずやきもきしたのですが、蓋を開けてみれば昨シーズン以上の館数で、選択肢が増えたのはたいへん良かったです。

さて久々に見るアリス(とは言っても最後に見たのはまだ去年の話か)、「美味しいキャラ」の双璧、ヤノウスキーとマクレーが揃い踏みしているのが嬉しい。ロンドンでは、初演の年は見に行けず、翌年はヤノウスキー降板、その翌年はマクレー降板と、二人揃った公演は(DVD以外で)始めて見ます。やっぱりこの二人のどちらが欠けても、何か損した気分が残ってしまうでしょう。一つ残念だったのは、これまた初演の定番メンツ、エドワード・ワトソンの怪我による降板。代役はセルヴィラとアナウンスされていて、結局アレックス・キャンベルになったのですが、長身でクセモノのワトソンと比べたらずんぐりむっくりで動きもどん臭いキャンベルは、やっぱり残念だったとしか言いようがない。

そういえば昨年ROHで見た公演でもマクレーの代役がキャンベルで、かなりがっかりしたものでした。そのマクレー様ですが、今日はもう完璧バリバリのマッドハッター、タップのキレがさすがに凄かった。タップと言ってもかかとだけじゃなくつま先でも自由自在に蹴りまくり、そのいちいちがくっきり際立つ名人芸。生じゃないのは残念ですが、今年もこれが観れて良かったです。

通信障害か、第3幕ハートの庭園の最後クライマックスで何度も映像が止まり中断されたのが残念でした。それよりも、気になったのは客入り。ほとんどガラガラでした。「アリス」にしてこの客入りでは、他の上演はどうなることやら。採算が悪いので来年はまた大幅撤退、ということにならなければよいのだけど。