三越ラーメンバー2013/03/31 23:59

昨年から「ラーメン激戦区」と言われているロンドンに、今年2月から参戦してきた大物、三越のラーメン・バー。三越のレストランで食事したのははるか昔の一度きりなので記憶がおぼろげですが、ここはかつて寿司バーだった一角ですね。噂はちらほら耳に入ってきたものの、「一点張」の店長がプロデュースしていると知り、かなり行く気が減退しておりましたが、出かけるついでがありましたので、まあ一応行っておくかと。

店内はさすがに元寿司バーだけあって、他のどの店よりもネイティブジャパニーズな感じです。ラーメンは大きく、とんこつ醤油ベースのロンドンラーメン、味噌ラーメン、つけ麺の3種類があります。


これはロンドンラーメン。一点張と比べても、かなり魚介の香りが表に立っているスープです。これは苦手な人がいるかも。私は悪くないと思いましたが、味がだいぶ塩っぱかった。麺は細麺で、一点張と同じかな。固めに茹でてあり、最初はコシがありますがすぐに伸びてきます。


こちらは、けっこうイケると聞いたので頼んでみたつけ麺。ラーメンとは違い、うどんのような極太麺です。「日本製法で作られた極太麺を直輸入」と書いてあったので、裏を返せば「日本から直送」ではないんでしょう。私はつけ麺を特に好んで日本で食べていたわけではないのでつけ麺の真髄が何かは知らないのですが、この麺はちょっとコシがあり過ぎです。朝鮮冷麺をさらに太くしたような食感で、噛み砕くのに必死、麺食の官能がありません。熱々のつけ汁はベースのスープに何か味噌を加えていて、鰹の香りがふわっと立ち上りました。ただし、具が冷たいのでつけ汁はすぐ冷めます。麺を食べ終わったあと、頼めば割り下(ベースのスープ)をくれるので、残ったつけ汁をそれで薄めて飲んでもかまいません。スープは悪くないです。


餃子は…。うーむ、一点張と同じかなあ。どうしてこう、パリっと感がないんだろうか。まあ、こんなものは食えねえ、とちゃぶ台ひっくり返すほどではありません。

感想は、まあロンドンのラーメンとしては、「真面目度」においてBone Daddiesと並ぶ上位クラスでしょう。一度はどうぞ、と勧めておきます。私は当分行かないと思いますが。

最近日系のフリーペーパーに製麺機の輸入業者の広告が載ったりしていますので、ロンドンでラーメン屋の新開店が今後さらに続くかもしれません。そのことと、この三越のつけ麺でこだわっていた「日本式製法麺を直輸入」というスタイルに太い道筋ができれば、ロンドンのラーメン業界にも「麺の可能性」がより広がる期待が見えてきた、というのが今回の収穫と言えましょうか。

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