デフ・レパード with エクストリーム@O2アリーナ2026/07/02 23:59



2026.07.02 The O2 Arena (London)
DEF LEPPARD: Live 2026 with special guest EXTREME
Extreme:
Gary Cherone (vocal)
Nuno Bettencourt (guitar)
Pat Badger (bass)
Kevin Figueiredo (drums)
Def Leppard:
Joe Elliott (vocal)
Phil Collen (guitar)
Vivian Campbell (guitar)
Rick Savage (bass)
Rick Allen (drums)

初のO2アリーナ。2007年完成なので比較的新しいライブ会場です。かつての駐在時は、まだできて間もないこのO2アリーナでマイケル・ジャクソンが「THIS IS IT!」の連続公演をまさに行おうとしていたところだったのを思い出しました。こういった大きなアリーナ系や屋外会場は音とビジュアルのどちらも楽しめないという先入観があり敬遠していたのですが、他ならぬデフ・レパードということで、残りわずかになっていたチケットを思わずポチッと。デフ・レパードのライブは1993年の来日公演「Adrenalize Tour」を日本武道館で観て以来、実に33年ぶりです。さらに後になって、オープニング・アクトがエクストリームという予想外のビッグネームであることに驚きました。

3月の高中のライブが、開場時間を過ぎたころに着いてみたら長蛇の列が会場を一周半回るような状態で入場までかなり時間がかかってしまったので、その反省で早めに出発したら、18時半開場の1時間くらい前に着いてしまいました。それでもすでに数十人並んでいましたが、長蛇には程遠かったし、O2アリーナは入り口が多数あるので、これなら開場時間ギリギリでも全然余裕だったかと。中に入ると、ちょうどドーム球場のようにゆったりと広々した空間があり、アーティストのグッズ売り場も人が少なく余裕でツアーTシャツを買えました。

アリーナの中は、東京ドームほどにはバカデカくないけど日本武道館よりははるかに大きい感じです。実際にキャパを調べてみると、東京ドーム5万5千人、武道館1万4千人に対してO2アリーナは2万3千人、まあそんなところです。同じロンドンで比較すると、ウェンブリー・スタジアムの9万人は屋外会場なので除外するとして、ウェンブリー・アリーナの1万2千人からは倍近くになり、実際に屋内のライブ会場としてはヨーロッパ最大級だそうです。今回、一番安い席はどのみちステージから遠いので、できるだけ正面側の席を選びましたが、それにしても遠い。オペラグラスでLEDスクリーンを見るとちょうど良い、くらいの距離でした。

エクストリームは19時30分過ぎに始まりました。彼らのライブを見るのは初めてでしたし、聴き込んだバンドではないのであまり曲がわからなかったのですが、ゲイリー・シェローンとヌーノ・ベッテンコートはどちらも遠目に見た限りでは老けた感じは全くなく、若いころと変わらずスリムな体型で、動きもシャキシャキとした躍動感があり、現役バリバリ感がハンパなかったです。ゲイリーは今年65歳、ヌーノも60歳の還暦になりますが、歌もギターも衰えを感じさせず、いやー、さすがエクストリーム、カッコ良かったです。また彼らならではの遊びとして、曲のイントロで「We Will Rock You」ライブバージョンをちょろっとやってみたり、アコースティックタイムで「天国への階段」をちょろっと弾いてみたり、最後はオジー・オズボーン・メドレーで締めるというサービスぶり。フレディー・マーキュリー追悼コンサートでクィーン・メドレーを時間いっぱいやったその気骨は、今なお健在でした。

Extreme Set List:
Decadence Dance
#REBEL
Rest in Peace
Play With Me (With Queen's 'We Will Rock You' intro)
Hole Hearted
Midnight Express
More Than Words
Get the Funk Out
RISE
Flight of the Wounded Bumblebee
I Don't Know / Bark at the Moon / Crazy Train (Ozzy Osbourne cover)


少し休憩を挟んで、メインのデフ・レパードは21時きっかりに開始。1993年のライブと全く同じメンバーが今なおステージに立っているのは、よく考えると凄いことです。最年少のリック・アレンが62歳、最年長のフィル・コリンが68歳、とりあえず皆身体は元気そうです。元々短髪だったフィルはもうしっかりとハゲになり、1993年当時は加入したばかりだったヴィヴィアン・キャンベルも、チャラいカーリーロングヘアはもうありません。隻腕のドラマー、リック・アレンは若いころと比べるとずいぶん顔つきがイカツくなりましたが、ミドルテンポの曲を中心に、一発一発ビートを深く叩き込んでいく安定感は健在というかますます進化していました。ドラムセットを取り囲む円形のレールにはドラマー専用のカメラが設置されていて、遠隔操作でレールに沿って行ったり来たりで撮影された動画は時折そのままバックの大スクリーンに投影されます。不屈の精神力はもちろんのこと、技術の進歩にも支えられた、唯一無二のドラマーです。もし自分が右腕だけでドラムを続けたらと想像すると、片腕だけにかかるアンバランスな負荷は尋常じゃないハードワークになり、とても40年は身体が持たず、早々に頼みの綱の右腕も壊してしまってジ・エンド、という未来しか思い浮かびません…。

セットリストはやはり驚異的に売れたアルバム「Hysteria」からの選曲が多く、シングルカットされた7曲のうち6曲がセレクトされてました。他のアルバムからは多くても2曲で、個人的には「Foolin'」もやって欲しかったですが、概ね満足のセットリストでした。特にラスト、「Armageddon It」以降の畳み掛けるヒット曲波状攻撃は、古い曲ばかりとはいえ、バンドがここまで築き上げた実績があってこそできることで、大いに盛り上がりました。ただちょっと残念だったのは、ジョー・エリオットのボーカルが調子悪く、高音域がかなり苦くなっていた状況で、「Rock of Ages」から「Photograph」にかけての最高潮の場面ではもうサビが裏声しか出なくなってしまっていたことです。コーラスがしっかりしていたので曲としてはなんとか聴けましたが。ジョーも今年67歳、まあ高音域が出なくなるのは自然の摂理で仕方がないことですが、ほぼ同世代のゲイリー・シェローンがまだまだ現役感を出していたのと対照的に、ジョーについてはだいぶ「老い」を感じてしまいました。

11時手前まで、ほぼ2時間のショーが終わると怒涛の人数が会場を出て一斉にノース・グリニッジ駅に向かうので、大混乱と大混雑を避けるためにアンコールラストの「Pour Some Sugar On Me」が終わるや否や会場を飛び出し、一目散に駅にダッシュしました。O2アリーナはロンドン西側から行くにはちょっとアクセスが悪いうえに、ライブの終了時刻も遅いのがネックですね…。

Def Leppard Set List:
Rejoice
Animal
Let's Get Rocked
Personal Jesus (Depeche Mode cover)
Bringin' On the Heartbreak
Switch 625
Just Like '73
Rocket
Rock On (David Essex cover)
White Lightning
Slang (with Nuno Bettencourt)
Promises
Armageddon It
Love Bites
Rock of Ages
Photograph
Encore:
When Love and Hate Collide
Hysteria
Pour Some Sugar on Me


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