ジョン・スコフィールド・トリオ2010/11/15 23:59

2010.11.15 Queen Elizabeth Hall (London)
John Scofield Trio:
John Scofield (G), Steve Swallow (B), Bill Stewart (Ds)
+ Scottish National Jazz Orchestra

Southbank CentreのWebサイトをつらつら見ていてふと発見したので(普段はオーケストラの情報ばかり見てるのでLondon Jazz Festivalのほうは気付きませんでした)、当日飛び込みで聴きに行ってみました。ジャズは普段あまり聴かないのですが、ジョンスコの「Electric Outlet」から「Pick Hits Live」くらいまでのアルバムは、当時組んでいたバンドでいくつかコピーをしていたこともあり、よく聴いていました。もう20年以上も前になるんですなあ…(遠い目)。

本日は、前半がジョンスコ・トリオ、休憩を挟んで後半がSNJO featuring John Scofieldという2部構成でした。実は生では初めて見るジョンスコは、来月で59歳。髭も、残り少ない髪もすっかり白くなって、もはやおじいちゃんの風貌です。ベースのスティーヴ・スワローはさらに上を行く70歳、若いドラムのビル・スチュワートにしてすでに44歳の超ベテラン熟年トリオですが、プレイは衰え知らずのアグレッシブで、特にハイテンションなギターは全く健在でした。この20年全く追いかけていなかったので知らない曲ばかりでしたが、曲はスインギーでブルージーな色合いがいっそう濃くなって、変態的なリズムやコード進行は鳴りを潜めていました。ビル・スチュワートの音は軽すぎてあまり好みではなかったのですが、手数系でポリリズムを多用した密度の濃いドラミングは、さすがです。

ジョンスコがゲストソリストで出演した後半は、あくまでビッグバンドが主役でしたので、打って変わってリラックスしたプレイでのびのびといっそうブルージーに弾いていました。マイルス時代のジョンスコの曲が中心だったらしいですが、その時代はあまり聴いていないので、「あー、これね」とわかる曲はありませんでした。SNJOはトランペットとテナーサックスのソロが非常に上手かった他は、特段粒ぞろいという感じはなく、ブラスがちょっとキンキン響き過ぎで聴いてて疲れました。ドラムは何かもっさりしていて、前半のスチュワートと比較されたら本人もたまらんでしょうが、並べるとやはり見劣りはしてしまうので、損しましたね。

隣りのおじちゃんは後半のほうがノッていましたが、私はトリオのほうがスリリングで面白かったかな。いずれにせよジョンスコのプレイは見かけより全然若かったので、思い立って聴きに行って本当に良かったです。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
スパム対策で「クイズ認証」導入してます。2020年夏季五輪開催地の日本の首都は?(漢字で)

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://miklos.asablo.jp/blog/2010/11/17/5513902/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。