OAE/デブレツェニ(vn)/オグイケ(振付):ヴィヴァルディ「四季」でコンテンポラリーダンス2013/02/08 23:59


2013.02.08 Queen Elizabeth Hall (London)
V4 The Seasons
Kati Debretzeni (violin) / Orchestra of the Age of Enlightenment
Henri Oguike (choreographer)
Dancers: Sunbee Han, Noora Kela, Rhiannon Elena Morgan,
Edward Kitchen, Wayne Parsons, Teerachai Thobumrung
1. Vivaldi: Violin Concerto in E major, Op. 8-1 (Spring)
2. Vivaldi: Violin Concerto in G minor, Op. 8-2 (Summer)
3. Vivaldi: Violin Concerto in F major, Op. 8-3 (Autumn)
4. Vivaldi: Violin Concerto in F minor, Op. 8-4 (Winter)

今年に入って何故だかOAEづいてます。ふと目に入ったので中身も知らず買ってしまったのですが、演目はヴィヴァルディ「四季」のみという1時間足らずの短いコンサートで(そのため6時半と8時半の2回公演があって、これは6時半のほう)、ダンスパフォーマンス付きだということに後で気付きました。バロックの「四季」だからてっきりバレエかと思っていたら、ふたを開けたら男女6人のコンテンポラリーダンス。うーむ、あんまり得意分野じゃない…。蝶がはためくように写実的かと思えば、心象風景を抽象的に表現したような箇所もあり、「これは何だろう」といちいち考えていたらあっという間に終わってしまいました。ダンサーは女性も含めて皆筋肉質のがっしりした体格で圧迫感がありましたが、全般的に踊りは軽いノリに思えました。ピョンピョン飛び跳ねるところなんかはまるでPSYの「江南スタイル」、と言ったら怒られるかもしれませんが。

ソリストのカティ・デブレツェニは全くハンガリー系の姓名ですが、ルーマニア(トランシルヴァニアのクルジュ=ナポカ、ハンガリー語ではコロジュヴァール)の出身だそうです。彼女もオケの指揮はそこそこに、舞台に出てきてソロを弾きながらダンサーとからみます。これも振付けの一部なのですが、ヴァイオリンの周りを至近距離でダンサーがぐるぐる回っているのを見ると、アクシデントでぶつかって高価な楽器が壊れやしないかと気が気でなかったです。

オケの編成は、ソリストを除いて4+4+3+2+1の弦楽器に、通奏低音としてリュート(首の長いテオルボ)とギターを一人の奏者が持ち替えていました。バロック演奏の良し悪しは私にはよくわかりませんが、チューニングのピッチが低く、モノトーンの色調です。モダンダンスであえて古楽器オーケストラを伴奏にしなくても、と最初は思いましたが、終わってみれば、レオタードのダンサーとは意外と相性が良かったのかも。

激しくピンボケした写真しかなく(すいません)、雰囲気だけ味わってください。