OLIVO(イタリアン・サルディーニャ料理) ― 2012/03/13 23:59
ヴィクトリア駅近くのイタメシ屋。イタリアンの中でも特にサルディーニャ料理専門ということで、海産物を中心に独特のメニューです。
40席くらいのそんなに広くない店内はずいぶんとカジュアルな雰囲気。
パパドゥみたいに平べったいパンはサルディーニャローカルのCarasauというパンだそうです。他のパンも、どれも美味でした。
食前酒はオススメに従いVernaccia di Oristanoというサルディーニャ産のワインを。独特の香りはたいへん懐かしく、これはハンガリーのTokaji Szamorodni szárazと同系統のワインですね。味もそっくりでした。
本日はこれを食べるために来たと言ってよい、ボッタルガ(カラスミ)のパスタ。サルディーニャ産のカラスミをクリーム仕立てのソースにして、削ったカラスミを散らして、さらにスライスまで乗っています。期待した以上にカラスミがふんだんに使ってあり、細麺のスパゲッティーニはきっちりアルデンテでゆで上がっていて、たいへん満足のいく一皿でした。
このカラスミパスタ、私は前菜として取りましたが、妻がメインディッシュとしてオーダーしたのが上の写真。大きい皿に盛り、ほんの少し量が増えていますが、茹で加減はちょっと甘かった(アルデンテをちょっと過ぎていた)とのこと。こいつは前菜で取るのが吉のようです。
バッファローモツァレラと炭火焼パプリカのマリネの前菜。普通はトマトやプロシュート(生ハム)と合わせますが、この取り合わせもあっさりとしていて良いです。
仔牛レバーの炭火焼、インゲン添え。イタリアンらしく素材の味そのままに、レモンでさっぱりといただきます。本来はコテコテとしたソースのほうが合うかもしれませんが、仔牛なのでレバーの臭みがなく、1枚くらい軽くペロっといけます。
デザートで取ったサルディーニャ産チーズの盛り合わせ。ペコリーノのクリームおよびハードチーズ、リコッタ、ブルーチーズが乗ってます。どれも美味しいのですが、私的にはもっとクセの強いチーズも一つは混ぜて欲しいところ。
ティラミスはボリュームがありました。あまりリキュールがきいていません。妻曰く、ベストのティラミスではない、とのこと。悪くはなかったです。
食後酒にはMirtoという強いリキュールをオーダーしてみました。これは、ハンガリーの養命酒、ウニクム(Unicum)によく似てますね。マートル(日本語では銀梅花)の実から作るそうですが、いろんなハーブが一緒につけ込んであります。
私はサルディーニャに行ったことはありませんが、シチリアはあります。同じ南の島ですので、シチリアのローカル料理とよく似ているよう感じました。ディナーのメニューを見るとウニのパスタもあり、今度は是非夜に来てみたいと思います。
さてお会計ですが、ランチは2コースで£23.5、3コースで£28と少々高めです。MayfairやKnightsbridgeの高級イタリアン並みですが、ぶっきらぼうな店の内装からするとずいぶん強気の値段でしょう。水、ワイン、コーヒーなども頼んでいると、結局二人で100ポンド、贅沢なランチになってしまいました。あまり頻繁に来れるところではありませんが、日本人の口に合うロンドンの美味しいイタリアンとして、ここはオススメできると思いました。
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