Hughes/Thrall2010/05/28 06:11

Hughes/Thrall

知る人ぞ知るハードロックの名盤「Hughes/Thrall」がリマスターで、しかもボーナストラック付きで出ているのを先月たまたま発見、ついポチってしまいました。初出は1982年、Best Hit USAでシングルカットのThe Look In Your Eyeを聴いてツボにはまり、LPレコードをそれこそすり切れるほど聴きたおしました。

CDの時代になってから(国内盤はもちろんないので)輸入CDをずいぶん探しましたが見つからず、1992年の学生のころ、初ヨーロッパ旅行の際にロンドンPccadilly Circusの今は亡きTower Recordで見つけたときの喜びといったら!Amazonなんか影も形もないころの話です。というわけで、このアルバムを買うのはこれで3回目ということになりますが、それがまたロンドンというのがなかなか感慨深いです。

あらためて聴いて、元々CDもそれほど音が悪かったわけではないのでリマスターで劇的に変わった感じはしませんでしたが、やっぱり素晴らしいのは何はともあれ内容で、何度聴いても一点の曇りもなく隅から隅までカッコいい!リリース当時、なぜ売れなかったのか全く不思議でなりません。GlennのボーカルとPatのギターが凄いのはもちろんのこと、ドラムが、言ってしまえばヘタウマ系ですが微妙なタメが何ともいい味を出していて、ヘビメタでもファンクでもR&Rでもない、危うくもユニークなカッコよさで大好きでした。LPでドラマーとしてクレジットされていたのは当時新人のFrankie Banali(後にQuiet Riotに加入、新人とは言えGlennと同い年なので当時からもうオジンですが)だけだったような気がするのでずっとそう思いこんでいたのですが、あらためてこのリマスターCDのブックレットを見てみると、他にもGary Ferguson、Gary Mallaberの名前があります。どの曲が誰のプレイかは書いてませんが(ご存知の方は是非教えてください)、プロデュースの素晴らしい統一感のおかげでドラマーが複数いるのを全然感じさせませんでした。

なお、幻のセカンドアルバム用に録音したと言われるボーナストラックは、ファースト命なだけに、ちょっと微妙。やっぱり疾走感や勢いが後退し、加齢臭をどうしても感じてしまいます…。

Glenn Hughes Japan Live

Amazon.co.ukでついでに見つけたGlenn Hughesのクラブチッタ川崎での1994年のライブを収めた「Burning Japan Live」も一緒にゲット。いきなりBurnでぶちかまし、Hughes/ThrallやDeep Purpleの曲もたくさんやってくれてて、こんなライブをこっそり?やってたなんて全然知りませんでした。まあ、研究室に寝泊まりしてた1994年当時のことを思い出せば、ライブ情報を拾って、チケット買って、聴きにいってたかというと、そんな余裕はなかったかも…。

HUGHES/THRALL (1982)

1. I Got Your Number
2. The Look In Your Eye
3. Beg, Borrow Or Steal
4. Where Did The Time Go
5. Muscle And Blood
6. Hold Out Your Life
7. Who Will You Run To
8. Coast To Coast
9. First Step Of Love
10. Still The Night (Bonus)
11. Love Don't Come Easy (Bonus)

Musicians:
Glenn Hughes: Vocals, Bass
Pat Thrall: Guitar, Guitar Synthesizer
Frankie Banali: Drums
Gary Ferguson: Drums
Gary Mallaber: Drums
Peter Schless: Keyboards

コメント

_ 守屋 ― 2010/08/14 04:52

こんばんわ。このジャケットは何度か目にしたことがあるので、覚えていましたが、ハードロックだとは知りませんでした。
 交響曲をよく聞かれるのは、音の構築美・様式美と共通するものがあるのかな、と。僕はプロぐれにはまってしまって(と言ってもキング・クリムゾンと初期ジェネシスだけです)、ハードロック系は聞かず嫌いでした。

_ Miklos ― 2010/08/14 08:49

守屋さん、こんばんは。このHughes/Thrallはオススメですので機会があったら是非聴いてください。特に後半5曲目以降(LPだとA面最後からB面を通して)が息つく間もない充実度です。(もちろん、個人的好みのことですので話半分に聞いてください。)

クラシックとロックを両方つっこんで聴いていると、様式美に惹かれていると言われがちですが、私自身は逆に様式美バリバリの例えばDeep PurpleとかRainbowはどちらかというと苦手で、もっとストレートでロッケンローなZeppelinやAC/DCなんかが好きなんです。プログレだとCrimson、Yes、Genesisよりは、何と言ってもPink Floydが大好きでした。そうは言っても一番好きだったのがQueenですから、わけわからんですね。

結局音楽の嗜好は一つの軸では測りようもないですね。様式美系、ハードロック系、ヘビメタ系、プログレ系、クロスオーヴァー系、実は垣根はないというか、垣根を越えようとする人達が常に登場し、次の世代に引き継がれる新しいものを作って行く、ということの繰り返しなんじゃないかなとも思います。

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