ウィーンのナッシュマルクト2012/05/06 23:59

ウィーン旅行記の続き。

ブダペスト在住のころ、セセッシオン近くに定宿を選んでいたのは、ひとえにナッシュマルクトで買い出しをするためでした。最終日の朝(だいたい月曜日)はノルトゼーで腹ごしらえし、マーケットで生鮮野菜や魚介を買い出した後、ホテルに戻って車に積み、12時のチェックアウトきっかりに出発する、というのが定番スケジュールでした。


ノルトゼーはドイツ、オーストリアで展開している魚料理のチェーンレストランですが、ナッシュマルクトのお店は鮮魚も売ってます。


巨大ナマズ。いったい誰が買うんでしょうか。


ノルトゼーのある市場の入口あたりは魚屋さんが集中していて、隣りのお店には無骨にアンコウの大きな切り身が置いてありました。ここは魚をその場で裁いてくれます。


その向かいのお店は、昔と変わらぬ素敵な看板。ここは冷凍の魚、貝類、ロブスターが充実してます。


簡単なバーもあって、言えば置いてある牡蠣をその場で開けてくれます。


せっかくなので、真牡蠣とフラット(ブロン)を2個ずつ開けてもらい、よく冷えた白ワインと一緒にいただきました。海のないオーストリアなのに新鮮で、非常に美味〜。


さて、牡蠣に満足したところで、ちょっと奥まで歩いてみましょう。


ナッシュマルクトはそのへんのスーパーよりも値段はちょっと高めですが、野菜も果物も種類が非常に豊富で、ちゃんとした良いものを置いています。ブダペストもわりと野菜、果物は豊富にあったんですが、やっぱり手に入らないものも多々あって、車で買い出しに行ける距離にナッシュマルクトがあって、本当に重宝しました。



この季節は何と言ってもシュパーゲル。太さやグレードによっていろんな値段がつけられています。


シュパーゲルの横にあるモリーユ(アミガサダケ)も、フレッシュなものは春先だけに出てくる貴重な季節の食材。高いんですけどね、見かけたら衝動買いしてしまってました。


日本じゃまずみかけない、コールラビ。ハンガリーで最初に見たときは、何じゃこのモンスター・インクのようなグロい野菜は、と引きましたが、カブとキャベツを足して二で割ったようなちょっと青臭い味わいは、ぬか漬け、鍋、みそ汁の具など、和食との相性も意外にグッド。


このお肉屋さんはすき焼き用薄切り牛肉を売っていて、ブダペスト在住の日本人がこぞって買いにきていました。ブダペストでは韓国・中華食材屋で冷凍の薄切り肉は売っていましたが、普通は肉はブロック売りのみなので、鮮肉の薄切りは貴重でした。我が家はブダペストに引越ししたとき、ミートスライサーを早々に買ったので(今でも現役で使ってます)、わざわざ外で薄切り肉を買うことはありませんでした。


いい感じに脂が乗った骨付きハム。カロリー高そうだけど、めちゃ美味しそう〜。


ここはオリーブオイルやビネガーを専門に量り売りしていたお店。秋にはシュトゥルム(ワインになる前の微発泡葡萄酒、飲みやすいけど酔いが回りやすいので結構危険)が並びます。


乾物屋、とでも言うんでしょうか。干したイチジクやナツメ、ドライトマト、ナッツ類などを売ってます。ドライトマトもブダペストではなかなか買えない食材だったのでここでまとめ買いしていました。


スパイス屋。これだけ並ぶと圧巻です。


かわいらしい焼き物のお店。昔はなかったお店です。


しかし、穴あきチーズには必ずネズミを添えるというヨーロッパ人のセンスには、ついていけません。ネズミ退治に相当苦労した身には、全然笑えない…。

ウィーン編、まだ続く、予定。