デュッセルドルフのラーメン「なにわ」2012/03/28 23:59

先月も行ったばかりですが、今月もデュッセルドルフへ出張。デュッセルと言えば、ラーメンのために出張していると言っても過言ではありません(おいおい)。それは冗談としても、今回ちょっと当てが外れて空き時間がいっぱいできてしまったので、ここぞとばかりにレッツゴーです。

いつもの「」は当然行くとして、今回は久しぶりに老舗の「なにわ」にも足を伸ばしてみました。過去に一度だけ行ったことがあり、そのときは「ローカライズが進んでいる」という印象があったので、それ以降どちらかというと「匠」をひいきにしていました。また、私は何故かデュッセルの出張は火曜日に行くことが多く、生憎なにわは火曜が定休日なのでなかなか行く機会がなかったというのが足が遠のいていた本当の理由です。

なにわはいつも混んでいます。外のベンチシートに順序よく座って待っているのが、ヨーロッパでは新鮮です。ここはラーメン屋というよりは「日本の中華食堂」といったほうが店のイメージを掴みやすいです。定食や丼ものが豊富にあり、運ばれてる皿を見たところどれも美味しそう。しかし私のターゲットはラーメン。ここは涙を飲んでラーメンを注文。


普通の醤油ラーメンに味玉、ワカメのトッピングです。見た目は正直イマイチなんですが、スープが匠とはまた系統の違う美味しさで、絶品。麺は中太のストレートで、しっかり腰があってこれまたポイント高。この麺、日本でも食べたことがある気がするんですが、どこだか思い出せません。何にせよロンドンでは望めるべくもないホンモノのラーメンに、降参するしかありませんでした。


別の日に特選醤油ラーメンも試してみました。何が特選かというと、メンマの代わりに白菜豚バラ炒めが乗っているわけですが、これなら普通のラーメンで十分かなと。あと、この日は味が薄めだったので、日によってスープのバラツキがけっこう大きいのかもしれません。

日本人ももちろん多いですが、ローカルのドイツ人もカウンターに座って黙々とラーメンを食べていて、地域にすっかり定着しているのがわかります。定食、一品ものが充実していて、ラーメンは塩・醤油・味噌以外にも担々麺とか「タイカレーラーメン」とか「マーボーラーメン」などの変化球も多数メニューに載せていることが、ある意味ラーメン屋としての「格」を落としめている気がしてならないですが、ここはいわゆる「ラーメン屋」というカテゴリーとは違うのかもしれませんね。

味の系統が全然違うので、その日の気分によって「匠」か「なにわ」か選べるこの環境は、掛け値なしにうらやましいです。加えて匠は餃子も美味しいですし、なにわは定食、丼が充実している。もし単身赴任だったら毎日でも通いそう。


デュッセルの一日のシメは、いつものごとくシューマッハーのアルトビアで。気を抜くとどんどんおかわりを持ってくるので、油断なりません。前に小銭が足りなかったとき、負けてもらった借りがあるので、ここに来るとつい飲み過ぎてしまいますが…。